リリースされたばかりのiOS16.4ベータ3のコードに、AppleがCarPlayの一環として提供しているデジタルの「車のキー」が、近距離無線通信(NFC)には対応しなくなることを示唆する記述が含まれていると、米メディア9to5Macが報じています。
iOS13.6で導入されたデジタルの「車のキー」
Appleは2020年にリリースしたiOS13.6で、iPhoneやApple Watchを車に近づけただけで、車のドアの鍵を開ける、エンジンをかけるといった動作を可能にするデジタルの「車のキー」を導入しています。
この「車のキー」機能を使うには、NFCまたは超広帯域(UWB)を搭載したiPhoneまたはApple Watchが必要です。
「車のキー」はU1チップ内蔵デバイスでのみ利用可能に
ところがiOS16.4ベータ3には、将来的に「車のキー」がNFCをサポートしなくなることを示唆する記述が含まれていました。具体的には、NFCのみに対応するiPhone/Apple Watchモデルでは車のキーが非対応となる、という意味の記述が追加されていたそうです。
現時点では、iPhone XS以降、およびApple Watch Series 5以降の、NFC対応モデルではすべて、「車のキー」機能が使えます。
しかしUWBが「車のキー」に必要なのであれば、対応するのはU1チップを搭載する以下のモデルのみとなります。
- iPhone11シリーズ
- iPhone12シリーズ
- iPhone13シリーズ
- iPhone14シリーズ
- Apple Watch Series 6
- Apple Watch Series 7
- Apple Watch Series 8
- Apple Watch Ultra
iPhone SEやApple Watch SEでも使えない
つまりiPhone XSなどの古いiPhoneやApple Watch Series 5が「車のキー」を使えなくなるだけでなく、U1チップを内蔵していないiPhone SEとApple Watch SEでも使えなくなることを意味します。
iOS16.4が正式にリリースされれば、「車のキー」はU1非搭載デバイスでは使えなくなる可能性があります。
Source:9to5Mac
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-527612/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania