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【取材】10回目の「3.11」検索で寄付。ヤフーが取り組みを続ける理由を聞いた

Yahoo! JAPAN 「検索は、チカラになる。」
 
今日、2023年3月11日で、東日本大震災の発生から12年が経ちます。「3.11」と検索するだけで東北支援のための寄付ができる「検索は、チカラになる。」を2014年から続けているヤフーに、取り組みを始めたきっかけ、続けている理由などについて取材しました。

震災から3年後「風化を防ぎ、ユーザーの想いを活かしたい」とスタート

2014年に始まったヤフーの「検索は、チカラになる。は、2023年で10回目を迎えました。ヤフー株式会社にメールで取材し、10年にわたって続いている理由や、今後の計画など、お話をお聞きしました。

 

 

東北を支援する「検索は、チカラになる。」は、どのようなきっかけでスタートしたのでしょうか?

震災から3年が経過した2014年にスタートしました。当時から危惧されていた東日本大震災の風化を防ぐこと、また、ユーザーの皆さまの想いを寄付という形で復興支援に活かすために開始しました。

他の大規模災害が起きても「3.11」続けた理由は?

東日本大震災以降も、地震や水害など、大きな災害が起きていますが、他の災害への支援に切り替えず、東北支援を中心に据え続けている理由は何ですか?

他の災害が発生した際には、ヤフーとLINEは共同でユーザーの皆様に寄付を呼び掛けており、「Yahoo!ネット募金」を通じて被災地で活動する団体への支援を行っています。
 
また、LINEではLINEドネーションスタンプによる寄付支援等を行っているほか、ヤフーでは民間企業や市民団体が連携し災害支援を行う緊急災害対応アライアンス「SEMA」を設立し、事務局機能および災害対策本部拠点を提供するなど、東日本大震災以外の支援も実施しております。
 
また、寄付支援ではありませんが、2022年1月17日には地震発生時に机の下に隠れるなど身の安全を図るシェイクアウト訓練や、2022年の9月1日には水害に関する防災啓発の企画をヤフー・LINEの両社で実施してきました。
 
サービスの運営を通して、いつでも寄付支援や防災機能をユーザーの皆さまに提供する一方で、3月11日や9月1日の防災の日などのモメンタムに合わせて企画を実施することで、ニュースを通して多くの方に知っていただいたり、あるいはSNSを通して広がっていったり、より多くの方に防災の大切さ、支援の大切さを知っていただく機会にしたいと考えております。

 
▼地震対策の知識を身につけられる「知るは、チカラになる。」

 

「毎年、思い出し支援するきっかけになる」との声も

ヤフーの「3.11」検索寄付の企画は、初回の2014年、当初予定していた500万円寄付額に対して約5倍の参加者があり、ヤフーは2,568万3,250円を寄付しています

2014年の第1回から、予定の5倍を上回る参加がありましたが、その反響をどう感じましたか?

当初設定していた数字も、それまでの実績を踏まえると大きな数字でしたが、想定をはるかに超える方々に検索していただきました。それだけ東北を何らかの形で支援したいという想いを持った方が大勢いて、そこに日常に浸透した検索というシンプルな行為が合わさり、ニュースやSNSを通じて多くの方に伝播して共感いただけた結果だと考えています。

 

これまでの反響で特に印象に残ったものなど、教えていただけますか?

ユーザーの皆さま自身からの発信によってSNSを通して広まってきたということです。「検索は、チカラになる。」に参加くださる方は年々増えており、「3.11企画」が毎年東日本大震災を思い出す、支援するきっかけになっているという声もあります。

2021年からはLINEでの検索も対象に

2021年にLINEでの検索も寄付対象に加えていますが、そのねらいをお聞かせいただけますか?また、LINEも対象になったことで、ユーザーからの反応に変化はありましたか?

ユーザー数が約8500万人のヤフーと、国内MAU(月間アクティブユーザー)が約9,400万人のLINEアプリで「3.11」の検索に取り組むことで、国内ほとんどのインターネットユーザーが支援に参加いただける可能性があり、さらに検索した結果から「スマホ避難シミュレーション」のような防災コンテンツを体験していただくことで、寄付支援だけでなく防災にもつなげていくことができます。
 
防災は、両社ともそれぞれに力を入れてきた分野で、それぞれの技術や知見、ノウハウがあります。災害大国と言われる日本にとって、防災は大きな課題のため、その分野を両社で連携することで大きなシナジーを創出していきたいと考えております。

「3.11」企画、今後は?

「検索は、チカラになる。」は今後も続けていく方針でしょうか?目標などはありますか?

これからも被災地と被災者に寄り添って、復興を支援していくため、「3.11企画」は2031年まで継続することにしています
 
できるだけ多くのユーザーに企画へ参加いただき、防災啓発・東日本大震災の被災地への復興支援と風化防止を行なっていきたいと考えております。

 

iPhone Maniaの読者に伝えたいメッセージなど、ありましたらお聞かせください。

「3.11」検索だけでなく、スマホで手軽に防災を学べる「スマホ避難シミュレーション」など、さまざまなコンテンツを用意しております。ご自身はもちろん、大切な人と一緒に参加いただき、将来のための防災や支援について改めて考えるきっかけにしていただきたいです

 
▼スマホ避難シミュレーションの画面。楽しみながら知識を身につけられる。

 

ありがとうございました!

3月11日限定のLINEアニメーションも

2023年3月11日限定で、LINEで「これからもできること」「東北支援」「寄付」というキーワードを送ると、トークルームの背景にLINE FRIENDSキャラクターのブラウンとYahoo! JAPAN公式キャラクターのけんさくが、ハートを手渡しするアニメーションが表示されます。
 

 
Yahoo!検索では、「けんさくいず 防災」と検索すると防災に関するクイズに挑戦できます。3月10日からは、避難時に役立つクイズが出題されています。
 

 

今日、ヤフーとLINEで「3.11」と検索しよう

筆者は宮城県仙台市に住んでいますが、東日本大震災の被災地でも年月が経つと当時のことが風化していくのを感じていました。しかし、津波や原発事故の被害を受けた地域では、まだ復興の途上にあります。
 
今日、ヤフーとLINEで「3.11」と検索して、ひとり20円を寄付するとともに、再び大きな自然災害が起きた時のため、年に1度は知識を整理するきっかけとして活用できると良いと思いました。
 
ヤフーとLINEの「3.11」寄付は、3月11日午後11時59分までに、ブラウザのYahoo!検索と、LINEアプリのLINE Searchで「3.11」と検索するだけで参加できます。「3月11日」「3,11」など、表記が異なると対象に含まれないのでご注意ください。
 
寄付にあたって、ユーザーに負担は発生しません。検索ユーザー数のカウントに用いられるデータに、個人情報は含まれません。
 
ヤフーとLINEは、1検索あたり10円を東北支援や防災のために活動する団体に寄付します。寄付総額の上限は、ヤフーとLINEそれぞれ5,000万円が上限です。
 

 
 
Source:ヤフー「これからも、できること。」
(hato)

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