Appleは今年、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットをローンチするとの見方が濃厚となってきていますが、どのような形で新デバイスジャンルを発表するかでApple社内は揉めている、と英Financial Timesが報じています。
なるべく早く発表したいジェフ・ウィリアムズ氏
Appleで最高執行責任者(COO)を務めるジェフ・ウィリアムズ氏は、なるべく早くAR/VRヘッドセットを発表したいという姿勢を貫いており、これがAppleのデザインチームと軋轢を生んでいる、とFTが伝えています。
Appleは現在3種類のAR/VRヘッドセットを開発していると噂されていますが、Appleのデザインチームは薄型のARメガネを持ってApple製ARデバイスの新ジャンルを発表したいと考えているのに対し、ウィリアムズ氏は多少かさばるゴーグルのような感じでもすでに披露したいそうです。
具体的な発表時期として、6月の世界開発者会議(WWDC)が候補に挙げられています。薄型のARメガネが出来上がるのはまだかなり先といわれているため、もし仮にWWDCで発表されるとなれば、ゴーグル型のデバイスとなる見通しです。
ウィリアムズ氏は製品デザインも手掛けている?
元々Appleで製品、部品調達、サプライチェーンという、デザインとはかけ離れた分野で活躍してきた人物であるウィリアムズ氏ですが、元最高デザイン責任者のジョナサン・アイブ氏が退社してからというもの、製品デザインにも興味を示し始めている、とWSJが伝えていました。実際、Apple公式サイトの同氏のプロフィールに以前はなかった「デザイン」の表記が追加されたこともわかっています。
Appleの産業デザイン部門で副社長を務めるエバンス・ハンキー氏が数カ月以内に退社することが判明していますが、その後釜の候補が挙がっておらず、このまま行くとAppleから製品デザインを統括する人物がいなくなり、前述のウィリアムズ氏にデザインチームが直接報告することになる、と2月に伝えられました。
アイブ氏がAppleからいなくなってからApple製品のデザインが逆に改善されたとの意見もありますが、Apple製ARデバイスが発表時点でどのようなものになるのか、注目が集まっています。
Source:Financial Times via 9to5Mac
Photo:Antonio De Rosa
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
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