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Instagram、数カ月以内に検索結果でも広告を表示へ

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Instagramが検索結果のフィードにも広告を設置していく方針を固めたことが分かりました。ほかにも広告にリマインド機能を設けるなど、ユーザーと広告との関係を見直す取り組みが目立ちます。

2種類の広告スタイルを発表

Metaにとっての本質的な顧客はユーザーではなく、お金を払って広告を出稿してくれる企業です。したがってユーザーにリーチしそうな広告を出せるなら、どんな場所や機能も活用する努力を惜しみません。
 
傘下のInstagramは同で展開する広告に関して、新たにバリエーションを2種類増やすと発表しました。フィード広告とリマインダー広告です。

検索結果にも広告が登場

広告の多さにうんざりしているInstagramユーザーにとっては信じられないかもしれませんが、これまで検索結果では広告が表示されませんでした。つまりフィードをスクロールしてもユーザーの投稿が表示されるだけだったのです。
 

 
しかし今後は通常のタイムラインと同じように、検索結果のフィード(上記画像)にも広告が挟まれることになりそうです。Instagramは特定の企業を対象として、すでに新たな広告表示をテストしていると述べています。テストの結果は上々だったらしく、同社は「数カ月以内にこの広告配置をグローバル展開していく予定だ」と公式ブログで表明しました。
 
確かに検索結果に関連する広告が表示されれば、ユーザーがクリックする確率は通常よりも高まりそうです。

地味に嬉しいリマインド

そしてもう一つが「リマインダー広告」です。
 
これはユーザーがリマインドを設定できるタイプの広告で、イベントの1日前や15分前、開始時刻に合わせて、スマートフォンに通知を飛ばすことができます。わざわざ広告にリマインドを設定するユーザーがいるのかと思うかもしれません。
 

 
しかし、クラブイベントの開催やブランドの新作発表会、あるいは新製品の販売開始など、ジャンルによってはユーザー側が通知を求めるシーンも確かにあるでしょう。企業だけでなく、ユーザーにとっても望ましい機能だと言えます。

iOSのトラッキング防止機能も関係?

Instagramがこのように新たな広告スタイルを模索する背景には、iOS14から導入された「アプリのトラッキングの透明性(ATT)」機能が関係していそうです。
 
この機能によって、ユーザーはサードパーティーアプリのトラッキングを気軽にブロックできるようになったため、広告ビジネスで利益を上げてきたMetaは窮地に追い込まれました。
 
そうした厳しい状況下で打ち出された今回の方針は、少しでもユーザーに関連性の高い広告を出し、自社プラットフォームを積極的に活用していく試みだと言えるでしょう。
 
 
Source:9to5Mac,Instagram
(kihachi)

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