Appleは2022年、中国ウェアラブル市場でシェアを前年比で2%伸ばし、トップベンダーのHuaweiと合わせると全体の出荷台数の約半数を占めたことが、調査会社Counterpoint Researchの調査で明らかになりました。
ウェアラブル市場は8.8%縮小
昨年の中国ウェアラブル市場は、当局のゼロコロナ政策などが原因で8.8%縮小しました。ウェアラブルデバイスは運動に使用されることが多いため、動きを制限された結果デバイスの売上が伸びなかったのは納得がいきます。ちなみに世界ウェアラブル市場は同時期に9.0%の成長を見せています。
中国ウェアラブル市場でトップベンダーとなったのはHuaweiで、27%のシェアを獲得しました。Appleは2位のベンダーとなり17%のシェアを得ましたが、この2社の占めるシェアの割合が大きく、合わせて44%と、約半数に届きそうな勢いです。
Apple Watch Ultraがプレミアムスマートウォッチ市場を切り開いた?
今回のCounterpointのレポートの中で一番気になるのは、Apple Watch Ultraがプレミアムスマートウォッチという新ジャンルを作ったとする記述です。
シニアアナリストのバイ・シェンガオ氏によれば、昨年中国ウェアラブル市場はハイエンド~プレミアムセグメント(200ドル以上)のシェア上昇が観測され、301~400ドルセグメントの出荷台数は前年比31%増、401ドル以上のセグメントの出荷台数は前年比1,138%増という驚異的な伸びを示したとのことです。また逆に、50ドル以下のセグメントのシェアは22%に低下し、前年比28%減の出荷となりました。
別のシニアアナリストのイワン・ラム氏いわく、近年AppleやHuaweiのマーケティング努力により、ハイエンドの消費者はスマートウォッチを高度なスポーツや健康モニタリング機能を備えたプロ仕様のデバイスとみなすようになったとのことです。これらのデバイスは洗練されたスタイリッシュなデザインのおかげで、日常的に着用するのに適しているとの評価を得ているそうです。
実際、時計収集家として知られる著名人がApple Watch Ultraは機械式時計と同等の価値があるとソーシャルメディアで投稿し話題になったのが記憶に新しいところです。Apple Watchはスイス腕時計業界にも影響を与えると予測されていましたが、すでに現実のものとなっているのかもしれません。
Source:Apple
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-529717/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania