ロシア政府推奨ともいわれるロシアブランドAYYAのスマートフォン「T1」 の売上が期待されていたよりも伸びていないことが明らかになりました。発売初年度の総出荷台数は1,000台に満たなかった模様です。
物理的にカメラとマイクに覆いをかけられるデバイス
ロシアの防衛財閥Rostecの子会社であるSmartecosystemが開発し、中国で組み立てられたAYYA T1は、ロシアの政府関係者からiPhoneの代替品となる可能性があると期待されていましたが、国内市場の反応は予想よりも冷ややかで、2021年10月の発売以来、一般向けに販売されたのはわずか905台のみだそうです。
ロシアの官民はiPhoneの使用が禁止されるとの通達があったばかりですが、これからAYYA T1の販売台数が伸びていくのでしょうか。同機は別名「信用スマホ」とも呼ばれており、物理的にカメラとマイクがカバーできるのが特徴となっています。
スペック的にはローエンドのAndroid端末といった感じで、6.5インチのディスプレイ、Helio P70システム・オン・チップ(SoC)、4GBのRAM、64GBのストレージ、4,000mAhのバッテリーを搭載しています。
約2,000台が重要セクターですでに使用
The Moscow Timesによれば、現在約2,000台のAYYA T1スマートフォンが、ロシアの法執行機関や原子力機関であるRosatomの職員によって使用されているとのことです。これらの法人向けバージョンは、独自OS「Aurora」がプリインストールされているものの、不評の小売向けバージョンにはGoogleのAndroid 11が搭載されているそうです。
AYYA T1は、大半は国家公務員に供給されており、一般ユーザー向けといよりも、官民向けという位置づけのデバイスのようです。
Source:The Moscow Times, スマホダイジェスト
Photo:Nokiamob
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-529892/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania