先日から中国を訪問している、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)が現地のフォーラムに登壇し、同国の長年の良好な関係を強調しました。
中国と共生関係を築いてきたApple
ティム・クックCEOが中国を訪問したのは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック以降では、今回が初めてとなります。北京のApple Storeを訪れ、その場に偶然居合わせたユーザーのiPhoneにサインする一幕もありました。
中国開発フォーラムで講演したクックCEOは、Appleが中国で事業を開始してから今年が30周年にあたることを強調しました。「我々はこれ以上ないほどワクワクしている」とし、「Appleと中国はともに成長し、互いに支え合う関係を築いてきた」と述べ、iPhone製造を始めとする中国のサプライチェーンについて感謝を示しました。
政治的リスクやコスト高などから、インドを始めとして中国国外にサプライヤーの拠点を移しつつあるAppleですが、未だに多くを中国に負っていることは確かでしょう。事実、ロックダウンを受けてFoxconnの鄭州工場で暴動が発生した際は、iPhoneの出荷ペースに一時的な乱れが生じました。
米国内での風当たりは強いが
そうした状況を思えば、ティム・クックCEOが中国との関係を維持しようと奮闘するのも理解できます。
今回の渡航目的の一つだったビジネスフォーラムについては、中国政府が支援しているため、米国内での批判を恐れて参加を見送った企業のCEOも少なくありませんでした。Appleもこれまでに、中国に強硬姿勢をとる共和党議員から度々批判を受けています。
Source:AppleInsider,Financial Times
(kihachi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania