iPhone14シリーズで新たに導入された衝突検出は、ゲレンデや遊園地などで誤って作動してしまい、気づかずに緊急電話がかけられていたという事例が多数報告されています。Appleは、機能に関するサポートページの内容を現地時間4月5日付けで更新し、もし衝突検出の誤作動で緊急電話が発せられてしまってもキャンセルしないよう注意を促しています。
救急オペレーターに助けは必要ないと伝えてから電話を切るべき
Appleは、サポートページ「事故に遭ったときにiPhoneやApple Watchの衝突事故検出で助けを呼ぶ」の中で、これまであった文章の一部を削除し、新たに別の表現で置き換えています。
これまで、「車の衝突事故が起きた後でiPhoneやApple Watchで緊急電話をかける」のセクションの「反応できる場合」には、「緊急通報サービスに知らせる必要がなければ、『キャンセル』をタップし、緊急通報サービスが不要であることを確認します」との一文がありましたが、最新バージョンではこれが削除されており、次の文章が代わりに追加されています。
もし緊急電話が発せられてしまった場合、救急サービスが必要なくても、電話を切らないでください。オペレーターが応答するまで待ち、助けは必要ないことを説明してください。
救急オペレーターをさらに心配させてしまいかねない?
今回のサポートページの内容変更は、途中で緊急電話が切れた場合、オペレーターが現場の状況がより悪化したと判断してしまうのを未然に防ぐねらいがあると考えられます。
ゲレンデでのiPhone14の衝突検出の誤作動による緊急電話の発信は日本でも報告されており、長野県の消防隊が100件以上あったゲレンデからの自動通報はすべて誤報だったと苦言を呈しています。
iOS16.4では衝突検出のさらなる最適化が図られていますが、春を迎えつつある今、実際の効果を確認するには次のスキーシーズンまで待つしかなさそうです。
Source:Apple via MacRumors
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-531890/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania