Appleは、2023年6月5日に開幕する世界開発者会議(WWDC23)において、同社初の拡張現実(AR)/仮想現実(VR)(あるいは複合現実=MR)ヘッドセットを発表すると噂されています。
しかしAppleのAR/VRヘッドセットは果たして売れるのでしょうか。TF International Securitiesのアナリスト、ミンチー・クオ氏が、競合他社のAR/VRヘッドセットの売上や出荷に関する最新情報を報告しています。
ソニー、Meta、Picoの現況
同氏が入手した情報によると、ソニーは同社のVRヘッドセット「PlayStation VR2」の2023年の生産台数を、前年と比べて20%削減する計画とのことです。
またVRヘッドセットで先行するMetaのスタンドアローンVRヘッドセット「Meta Quest Pro」(アメリカでは2022年10月発売、日本では2023年4月3日発売)の、製造販売が終了するまでの出荷台数見通しは、わずか30万台だとクオ氏は記しています。
そして中国最大のAR/VRヘッドセットブランドであるPicoの2022年の出荷台数は、当初の見積もりよりも40%も少なかった模様です。
AppleのAR/VRヘッドセットが売れるという証拠が見当たらない
クオ氏はこうしたAR/VRヘッドセットを取り巻く状況の厳しさから、次のような結論を導き出しています。
- 家電市場において、近々にAR/VRヘッドセットが次のスター商品になることを示す十分な証拠は現在見当たらない。
- Appleの発表イベントは、AR/MRヘッドセットが家電における次のスター製品になれることを投資家に納得させる、最後の望みになるかも知れない。
- 現在の市場のコンセンサスは、AR/VRヘッドセットが今後数年にわたり、主要部品、特に光関係部品のサプライヤーの収益に貢献するというものだが、これは過大評価でしかない。
Apple内部でもAR/VRヘッドセットをWWDC23で行うか否かについて、意見が分かれているとの報道もありました。
Source:Medium
Photo:Marcus Kane/Twitter
(lunatic)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania