中国最大の検索エンジンBaiduは、自社開発するErnie人工知能(AI)チャットボットの偽物がApp Storeに出回っているとして、Appleを北京市海淀区人民法院に提訴しました。
公式発表前に出回っているすべてのErnieアプリは偽物
BaiduのErnieチャットボットは、昨今関心が高まっているOpenAIが提供するChatGPTに対する中国なりの答えだとされており、先月ローンチされたばかりです。
「現在のところ、Ernieに公式アプリはありません」とBaiduは声明の中で述べています。「公式発表前にApp Storeに掲載されているErnieアプリはすべて偽物です」
Ernieチャットボットは、アクセスコードを受け取ったユーザーのみ利用可能となっています。Baiduは声明の中で、このアクセスコードを転売する人についても注意喚起を行っています。
コピー文化の国の企業がAppleを提訴するのはおかしい?
今回のBaiduによるApple提訴の報道を受け、コピー文化で成り立っている国の企業が偽物の拡散を止めるために提訴するとは、笑える話だ、と冷ややかな意見を述べる人もいます。
中国では、これまでもiPhone13にそっくりのG13 Proスマートフォンや、AirPodsそっくりのワイヤレスイヤホンOnePlus Budsなど、多くのコピー製品が販売されてきました。
Appleのミー文字にそっくりなXiaomiのMimojiなど、ハードウェアだけでなくソフトウェア面でもコピーは横行しており、Baiduの主張がどこまで整合性があるのかの判断は難しいと言えそうです。
Source:Reuters via AppleInsider
Photo:GeekPark
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania