アンカー・ジャパンは4月19日、都内にて「Anker Power Conference 2023 Spring」を開催。2023年の事業戦略を説明するとともに、今春以降に登場する20の新製品について紹介しました。
▲同イベントには、アンカー・ジャパン代表取締役CEOの猿渡歩氏が登壇。2023年はアンカー・ジャパンが設立10周年を迎える節目であるとして、「10年前はAmazonでモバイルバッテリーを売る会社だったが、今では総合家電メーカーになった」と強調
なお、新製品発表以外のトピックとしては、2022年から実店舗を多くオープンしている流れで、4月にも札幌に新ストアがオープンすること、B2Bでの販売が増えてきており、新たに法人向け販売サイトを開設することなどにも注目しておきたいところです。
▲4月28日には「札幌ステラプレイス」に20店舗目のAnker Storeがオープンする
▲4月19日に法人向けサイト「Anker for BUSINESS」を開設
■充電器やモバイルバッテリー
まずは、充電器や、カーチャージャー、モバイルバッテリーなどが多数発表されました。注目は、PowerCore Fusionシリーズの新モデルや、充電端子を内蔵したタイプの充電器でしょう。
▲「Anker 313 Charger(Ace, 45W)」(3890円)。コンパクトなUSB急速充電器。4月25日発売予定
▲「Anker 336 Charger(67W)」(5690円)。3台同時充電に対応する充電器。6月下旬発売予定
▲「Anker 323 Car Charger(52.5W)」(2990円)。コンパクトなカーチャージャー。4月19日発売
▲「Anker 535 Car Charger(67W)」(4490円)。3ポート搭載のカーチャージャー。夏頃発売予定
▲「Anker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)」(5490円)。5000mAh搭載のFusionシリーズ新モデルで、カラバリは6色に。6月上旬発売予定
▲「Anker 533 Power Bank(PowerCore 30W)」(5990円)。1万mAh級だが比較的コンパクトなモバイルバッテリー。6月下旬発売予定
▲「Anker 335 Power Bank(Built-In USB-C Cable, 22.5W)」(7490円)。ケーブル内蔵型の大容量モバイルバッテリー。夏頃発売予定
▲「Anker 621 Power Bank(Built-In Lightning Connector, 12W)」(3990円)。Lightning端子内蔵のコンパクトモバイルバッテリー。夏頃発売予定
▲「Anker 548 Power Bank(PowerCore Reserve 192Wh)」(2万4990円)。超大型モバイルバッテリー。6月中旬発売予定
なお、こうした製品に関連したところでは、USB Type-Cケーブルを積極的に採用し、長期的に環境負荷を減らす「USB タイプCならANKER」プロジェクトが開始されたことがトピックです。
具体的なキャンペーンとしては、「タイプCならAnker 購入サポートキャンペーン」が2023年4月20日から5月21日にかけて実施されます。他社製品を含め、不要になった充電器やカーチャージャー、モバイルバッテリーをAnker Storeに持ち込み、下取りをして、対象製品を購入することで、価格が10%オフになります。
▲「タイプCならAnker 購入サポートキャンペーン(USBタイプC製品購入サポートキャンペーン)」の概要など
■MagSafe対応アクセサリー
MagSafe対応アクセサリーとしては、2製品が発表されました。特にマグネット式のシリコン製リングは、柔軟な使い方が期待できます。
▲「Anker 737 MagGo Charger(3-in-1 Station)」(1万9990円)。iPhone、Apple Watch、ワイヤレスイヤホンを同時に充電できるMagSafe対応の充電ステーション。5月下旬発売予定
▲「Anker 620 MagGo Phone Grip」(2990円)。マグネット式のスマートフォンリング。6月上旬発売予定
■電源タップ・USBハブなど
電源タップやUSBハブについても、新製品が発表されています。USBハブについては、ケーブル部が着脱可能で、コンパクトに携行しやすいことがユニークです。
▲「Anker 647 Charging Station」(8990円)。最大10台のデバイスを同時充電可能な電源タップ。4月27日発売予定
▲「Anker 575 USB-C ハブ(12-in-1, Dual HDMI, DP)」(1万9990円)。ケーブルが着脱可能で、コンパクトに持ち運びやすいUSBハブ。6月上旬発売予定
▲「Anker 563 USB-C ハブ(10-in-1, Dual 4K HDMI, for MacBook)」(1万6990円)。MacBookシリーズに馴染むデザインが採用されている。6月上旬発売予定
■アウトドア向け製品
ポータブル電源などのアウトドア製品に関しては、従来は「PowerHouse」などのブランド名で展開されていましたが、今後はソーラー関連の製品を含めて、「SOLIX(ソリックス)」に統一されていきます。
また、バッテリー搭載のポータブル冷蔵庫「EverFrost(エバーフロスト)」もリリース。夏でも丸一日生鮮食品を保存できると紹介されました。
▲手前に広がっているのが「Anker SOLIX PS400 Portable Solar Panel(400W)」(10万9900円)。高出力のソーラーパネルだ。6月中旬発売予定
▲「Anker EverFrost Powered Cooler 30/40/50」(33L:9万9990円〜)。バッテリー搭載のポータブル冷蔵庫で、温度は-20℃〜20℃まで調整可能。4月19日から順次発売予定。43Lや53Lの選択肢もある
■オーディオ製品
Soundcoreシリーズとしては、完全ワイヤレスイヤホンで培ってきた技術をスピーカー分野に展開していくと説明されました。新製品の「Motion X 600」は、空間オーディオに対応したポータブルHi-Fiスピーカー。内蔵バッテリーで駆動でき、持ち手も付いています。
▲「Soundcore Motion X600」(1万9990円)。空間オーディオに対応したポータブルHi-Fiスピーカー。5月下旬〜夏にかけて順次発売予定
■スマートホーム製品
スマートホームブランドの「Eufy(ユーフィ)」からは今後、スマート体重計「Eufy Smart Scale P3」や、ハイエンドのロボット掃除機「Eufy Clean X9 Pro with Auto-Clean 」が発売予定です。
▲「Eufy Smart Scale P3」(9990円)。新たにカラーディスプレイを備えたスマート体重計で、スマートフォンを開かずとも測定結果を確認できる。夏頃発売予定
▲「Eufy Clean X9 Pro with Auto-Clean Station」(10万9900円)。加圧式の回転モップで水拭きもするロボット掃除機。6月下旬発売予定
■「MACH」ブランドからロボット掃除機も
今年2月にMakuakeで先行予約販売が行われた掃除機の新ブランド「MACH(マッハ)」からは、秋頃にロボット掃除機の「R1 Ultra」が発売される予定。こちらも会場には、プロトタイプが展示されていました。
▲「MACH R1 Ultra」。秋頃発売予定、価格は未定
■Anker Work製品
2022年6月からビジネスシーン向けのサブブランドとして展開されている「Anker Work」からは、新たにワイヤレスマイクが登場しました。
▲「AnkerWork M650 Wireless Microphone」(3万4990円)。衣服にマグネットやクリップで固定して使えるワイヤレスマイク。レシーバーはスマートフォンやカメラなどに固定して使う。4月19日発売
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一挙に登場した新製品の数々ですが、カーチャージャーや、ポータブル冷蔵庫、ワイヤレスマイクなどの中には、すでに発売されている製品もあります。モバイルバッテリーメーカーから、総合家電メーカーへと変身を遂げたことが伝わるラインナップです。
>> Anker
<取材・文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter
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