秋田県・北秋田市と大日本印刷株式会社、株式会社DNPプランニングネットワークは、世界文化遺産「伊勢堂岱(いせどうたい)遺跡」をXRなどで体験できる鑑賞システムを発表しました。
同システムは伊勢堂岱遺跡に隣接する伊勢堂岱縄文館と、遺跡の公式ホームページから体験することができます。
3D鑑賞は伊勢堂岱縄文館限定
「3D鑑賞システム【みどころビューア】」では、利用者はビューアを操作することで、高精細デジタルアーカイブ技術で再現された出土品のモデルを鑑賞できます(伊勢堂岱縄文館でのみ体験可能)。
積み重ねられた歴史を視覚的に感じる
「2D鑑賞システム【みどころキューブ】」は、伊勢堂岱縄文館とホームページの両方で体験できます。画面上のキューブ型のインタフェースを操作して、出土品が発見された場所や深さを確認できます。
伊勢堂岱遺跡鑑賞システムの使用中に画面上で出土品を選択すると、詳細な解説を閲覧可能。出土品同士の位置的なつながりや、積み重ねられた歴史を視覚的に感じることができるとのこと。
自宅からスマートフォンでVR鑑賞
こちらも伊勢堂岱縄文館とホームページの両方で体験できるコンテンツです。
課題に対応するためのXR鑑賞システム
北秋田市は国内有数の豪雪地帯であり、環状列石を積雪から守るために冬季は遺跡を公開していません。このような背景もあり昨今は、現地でのリアルな体験にバーチャルな体験を融合した、“ハイブリッドな体験価値”の提供が求められていたといいます。
このような課題や背景に対応するため、北秋田市とDNPグループは、オンラインで伊勢堂岱遺跡の魅力に触れられる、XR対応の鑑賞システムを提供することを決定しました。
なお、今回の取り組みは、北秋田市が2022年度から推進している「伊勢堂岱遺跡のXR化事業」の一環。同事業は、国の「デジタル田園都市国家構想推進交付金」の対象事業にも採択されています。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000367.000069194.html
(文・S.Inosita)
- Original:https://techable.jp/archives/204532
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:井上智文