調査会社Canalysの最新の調査によると、2023年第1四半期(1月〜3月)の世界スマートフォン出荷台数は2億6,980万台となり、13%減となりました。大手ベンダーが出荷台数を減少させる中、Appleのみ前年比を上回っており、21%という好調な市場シェアを維持しています。
Appleはアジア太平洋地域を中心に堅調な業績
世界スマホ市場のシェアは、Samsungがトップで、Apple、Xiaomi、OPPO、vivoがその後をつけていますが、多くの企業が2ケタ台の出荷台数減を記録する中、唯一Appleが3%の成長を遂げています。
「Appleはアジア太平洋地域を中心に堅調な業績をあげた。オフラインチャネルへの持続的な投資により、店舗での購買体験を重視する急成長中の中間層を惹きつけることに成功した」と、Canalysのアナリストのルナール・ビョーホフデ氏は述べています。
市場シェア1位のSamsungは出荷台数を18%減少させていますが、2022年末の厳しい状況からは回復の兆しを見せています。ただし、エントリーモデルの在庫が高止まりしているため、困難な状況を乗り切らなければならないだろう、とのことです。
ミッドレンジモデルの需要は限定的に?
「スマホベンダーは、消費力の乏しい消費者に向けて、下取りの機会や、コストパフォーマンスに優れた製品を提供しているが、2023年はマクロ経済的な課題と差別化要因の欠如により、ミッドレンジモデルの需要は伸びない」と、Canalysのアナリストのルーカス・チョン氏は語っています。
「今年に入っても市場は依然として厳しい状況にあり、2023年も微落するという予測は変わらない」と同氏は付け加えています。
Source:Canalys
Photo:Apple
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania