【iPad Hacks_44】
iPadOS 16.2で追加されたApple純正のホワイトボードアプリ「フリーボード」では、拡大・縮小操作で、キャンバスのサイズを柔軟に調整できます。シンプルな操作性のため、基本操作を把握すれば、すぐに使えますが、一歩進んだテクニックについては、なかなか自力で調べるのが大変です。
そこで今回は、フリーボードを使いこなすために重要な4つの操作をピックアップして紹介していきます。手元にiPadがあれば、ぜひ試してみてください。
1. 複数オブジェクトの選択
Apple Pencilで描いた線や挿入した図形など、フリーボードのボード上に配置したオブジェクトは、選択操作して配置を再変更したりできます。しかし、複数のオブジェクトを組み合わせて図解などを作っている場合には、各オブジェクトがバラバラに動いてしまうと、扱いづらいものです。
そこで、複数のオブジェクトをグループ化する操作が重要になってきます。具体的には、ひとつのオブジェクトを長押しした状態で、ほかのオブジェクトをタップ。これで、複数選択が可能です。あるいはキャンバスの何もないところをタップし、表示される「オブジェクトを選択…」をタップしてから、オブジェクトを選んでもOKです。
この状態なら、複数オブジェクトの配置などをまとめて変更できます。
また、複数選択状態で表示されるメニューの左端アイコンをタップしてから、「グループ化」を選択すれば、複数のオブジェクトがグループ化された状態になります。
2. テキストの検索
フリーボードはキャンバスサイズを自在に広げられる特性上、どこに何を配置したか分からなくなった、なんてことも。そんな時、ボード上にテキストを入力している場合は、検索機能で位置を素早く特定する操作が重要になります。
プロジェクトを開いた画面で、左上のプロジェクト名の横にある「V」マークをタップ。メニューの一覧に並ぶ「検索」を選択しましょう。
ボード下部に検索欄が表示されるので、ここにキーワードを入力することで、ボード上のテキストがヒットします。ただし、手書きで記した文字は認識されません。
3. 共有操作
フリーボードでは、複数のメンバーが同じボードに同時にアクセスした状態で、共同作業を行えます。まず、ボード画面右上に表示される共有アイコンをタップし、「メッセージ」などで共有用の招待リンクを送信しましょう。
すると、右上にプロジェクトに参加しているメンバー、招待中のメンバーが表示されます。
このアイコンをタップし、表示されるメニューから「共有ボードを管理」を選択します。
この画面から参加者ごとの権限をカスタマイズ可能です。例えば、権限で「変更可能」を選べば、ボードを編集できますが、「閲覧のみ」にしておけば、勝手に編集を加えることができない状態になります。
また、「人を追加可能」のスイッチがオンになっていれば、参加者が新たなメンバーを招待できますが、オフにしておけば、それを防げます。プロジェクトの用途に応じて調整しましょう。
なお、参加者の削除や、ボードの共有停止操作もこうした画面から行えます。
4. PDF出力
ボード上に記した情報を、PDFに書き出したい場合には、プロジェクト名横にある「V」から「PDFとして書き出す」をタップしましょう。
共有メニューが起動するので、例えば「“ファイル”に保存」や、AirDropなどを選んで、デバイス内に保存したり、ほかのデバイスに共有したり、といった操作が可能です。
ただし、PDFに出力する場合、ボード全体が1枚のPDFとして変換されます。ボードの一部分を出力したい場合には、スクリーンショット機能を利用した方が良いでしょう。
その場合の具体的な手順としては、「写真」アプリに保存された画像を選択し、共有メニューから「プリント」をタップします。「プリントオプション」の画面が起動したら、プレビューとして表示されている画像を、2本の指でピンチアウトしましょう。これでPDFのデータが表示されます。改めて画面右上の共有メニューから出力方法を選びましょう。
* * *
どの操作も、なんとなくフリーボードを試しただけだと見落としがちな機能です。もし試したことがないものがあれば、一度実際に操作しながら使い方を覚えておくといいかもしれません。
<文/井上 晃>
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- Original:https://www.goodspress.jp/howto/527884/
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