【春の買って正解モノ】
スマホで気軽に撮るだけでなく、本格的な撮影を趣味にしたいなら、専用のカメラを用意したいところ。最新ミラーレスカメラの中でも、写真家の大浦タケシさんが普段使いや旅の記録用としてお勧めするのは、APS-Cサイズ以下の小型軽量モデルだ。
「フルサイズ機と比べるとボディが小さいだけでなく、レンズやバッテリーも小型なので、セットで持ち歩く際に便利です。エントリークラスでも最近は撮影モードが多彩で幅広い被写体に対応。腕が上がってきても物足りなさは感じないでしょう」
よりアクティブに撮影したいなら、アクションカメラやドローンにも注目。こちらも手軽で高性能なモデルが増えている。
「アクションカメラはプロ向けとエントリー機の差が小さく、手頃なモデルが増加。中でもGoProなどの定番シリーズは、画質やブレ補正アンド性能が高くお勧めです。ドローンは昨年から重量100kg以上の機種は登録義務が必要になったので、これを目安に選びたいところです」
カメラ専門誌やWeb媒体等で多くのレビュー記事などを執筆しているカメラマン。フィルムカメラから最新のデジタルカメラ、ドローンまで、興味の対象は幅広い。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員
Q. 気軽に持ち出しやすいミラーレスはどのモデルがいい?
A. 最新のAPS-Cモデルなら、ボディはもちろんレンズやアクセサリーもコンパクト。撮影モードも充実しているので、腕が上がってからも十分活躍します(大浦さん)
1. 小型軽量で十分な性能を備えた新エントリー機
キヤノン
「EOS R50」(実勢価格:11万1000円前後 ※ボディ)
手頃な値段ながら、エントリーとしては十分以上の性能。スマホからのステップアップにちょうどいいモデルです(大浦さん)
EOS Rシリーズで最小・最軽量となる小型モデル。有効約2420万画素のAPS-Cセンサーを搭載する。EOS Kissシリーズのような操作系で、オート撮影モードが充実。AF/AE追従で最高約12コマ/秒(電子先幕時)の連写や4K/30pでの動画撮影にも対応する。
2. 屋外に気軽に持ち出せる小型サイズ&充実機能
OM SYSTEM
「OM 5」(実勢価格:16万円前後 ※ボディ)
エントリーより少し上の性能を備えたモデル。マイクロフォーサーズ機は小型レンズの種類が多いところも魅力です(大浦さん)
有効約2037万画素のマイクロフォーサーズ機。小型ボディや強力な5軸手ぶれ補正、防塵防滴性能など、持ち出して使いやすい特徴が充実。カメラ内で画像を合成して多彩な表現を楽しめる機能も備える。PCと接続してWEBカメラとして使うことも可能だ。
3. 小型軽量ボディで静止画も動画も手軽に撮影
キヤノン
「EOS R10」(実勢価格:13万円前後 ※ボディ)
コンパクトサイズながら連写機能など基本性能は高いモデル。レンズも小型なタイプが多く、持ち運びにも便利でしょう(大浦さん)
有効約2420万画素のAPS-Cセンサーを搭載した小型軽量モデル。AF/AE追従で最高約15コマ/秒(電子シャッター撮影時は最高約23コマ/秒)で連写でき、幅広い被写体に対応。鮮明な4K UHD動画も撮影可能だ。
Q. 今からアクションカメラやドローンを始めるならお勧めは?
A. アクションカメラは、安定した撮影ができる定番モデルが間違いない選択。ドローンは登録義務の有無を基準に選ぶべきでしょう(大浦さん)
4. 大型センサーを採用し操作性も拡張性も抜群
アクションカメラでは最もお勧めできるモデル。画質やブレ補正の面で安心して使えますし、アタッチメントも豊富です(大浦さん)
GoPro
「HERO 11 BLACK」(5万8000円 ※GoPro.comでの価格 ※サブスクリプション付き)
1/1.9インチの大型センサーを新たに搭載。シリーズ史上最高となる最大5.3K/60fpsでの撮影に対応した。ブレ補正機能も進化し、動きやスピードに基づいて自動で高精度に補正。最大27MPの高解像度写真も撮影できる。10mまでの防水性能も備えている。
5. シーンを問わずブレを抑えた高画質撮影に挑める
DJI
「Osmo Action 3 アドベンチャーコラボ」(6万7000円)
さまざまなシーンでアクティブに使えるカメラ。高画質で、強力な電子ブレ補正機能も備えています(大浦さん)
1/1.7インチセンサーを搭載するカメラに、保護フレームやレンズプロテクターなどを同梱したセット。-20°Cの低温環境でも利用でき、最大160分間録画できる急速充電対応のバッテリーも搭載。SNS投稿を想定した縦向き撮影にも対応する。
6. 買ってすぐに使える手軽なホビードローン
HOLY STONE
「HS420」(実勢価格:1万円前後)
小型軽量で、操作性や安全性にも配慮されたビギナー向けモデル。サポートがしっかりしているところも特徴です(大浦さん)
登録義務が不要な本体重量約31gのホビー用ドローン。初心者や子供でも使いやすい操作性で、720Pの動画撮影に対応。2段階でスピードを切り替えられ、高速旋回やホバリング、3Dフリップなどの飛行操作も可能だ。飛行時間は最大18分。
7. コンパクトサイズでもプロ仕様の安定画質
DJI
「DJI Mini 3 Pro(DJI RC 付属)」(13万790円)
小型ながら飛行性能が安定していてビギナーでも使いやすいモデル。画質も優れていて、プロの撮影にも対応できます(大浦さん)
重量249g未満と軽量ながら1/1.3インチCMOSセンサーを搭載し、最大で4800万画素の写真や4K/60fpsの動画撮影に対応したドローン。被写体を捉え続けるアクティブトラックや3方向障害物検知などの機能も搭載。5.5型ディスプレイを搭載した新型送信機を同梱する。
※2023年4月6日発売「GoodsPress」5月号82-83ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/TAYA>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/525639/
- Source:&GP
- Author:&GP