iPhone14シリーズで導入された衛星経由の緊急SOSにより、遭難した学生グループが救助される事例が報告されました。携帯キャリアの電波が届かない場所から、衛星通信で救助隊に連絡することに成功しています。
渓谷で遭難したグループをiPhone14が救う
米国ユタ州の現地メディアKUTVは2023年4月19日、渓谷で遭難した大学生グループがiPhone14の衛星経由の緊急SOS機能を使って救助隊に連絡し、無事に救助されたと報じました。
3人の大学生は、キャニオニングと呼ばれるアクティビティを行っており、卒業旅行でユタ州のスロットキャニオンを訪れました。
渓谷内の水場は例年以上に増水しており、グループは胸の高さまで水につかりながら立ち往生してしまいました。数時間も水の中にいたため、1名が低体温症を発症して行動不能となりました。
低体温症のメンバーを安全な場所に移動するよう試みましたが成功せず、周囲は高さ150メートルの急な斜面に囲まれており、携帯キャリアの電波が届かない絶望的な状況でした。
しかし、iPhone14を保有していたため、衛星経由の緊急SOS機能により救助隊にテキストメッセージを送信でき、遭難した位置と状況を伝えることに成功します。
その後、現地のレスキューチームがヘリコプターで現場に急行し、グループ全員を無事に救助できました。
救助された3名は、iPhone14が自分たちの命を救ってくれたと言及した上で、キャニオニング等のアクティビティを実施する人は、衛星通信機能を有したスマートフォンを持参すべきだとコメントしました。
記事執筆時点において、iPhone14シリーズの衛星経由の緊急SOS機能は米国や英国、カナダ等の一部の対応国で利用可能となっており、人命救助に役立った事例が複数報告されています。今後日本でも利用可能となることが期待されます。
Source:KUTV via 9to5Mac
Photo:Apple / YouTube
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-535446/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania