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世界タブレット出荷台数、コロナ禍前と同じ水準に〜IDC調べ

iPad
 
2023年第1四半期(1月〜3月)における世界タブレット出荷台数は、前年同期と比べると19.1%減の3,070万台となったことがわかりました。

コロナ禍前の水準に戻っただけ

前年同期比19.1%減というと、タブレット市場の成長が大幅減退したのかと思われますが、調査会社IDCによれば、新型コロナウイルス感染症蔓延以前の水準に戻ったとのことです。
 
IDCによると、2023年第1四半期の3,070万台という数字は、コロナ禍以前となる2019年第1四半期の3,010万台、そして2018年第1四半期の3,160万台と比べれば、たしかにそれほど大きな違いはありません。
 
また2023年上半期(1月〜6月)のセルイン出荷台数(メーカーから販売店への販売台数)は、メーカー側が新モデル発売前に在庫を減らしたいという考えから、前年同期と比べ少なくなるとIDCは予想しています。

2023年下半期には出荷台数が上向く兆し

2023年第1四半期においてタブレットの出荷台数上位5社は、いずれも前年同期と比べ出荷台数を大きく減らしています。この減少は、従業員がリモート勤務からオフィスへ戻り、消費者がタブレットを含むさまざまなモノへの支出に慎重になっているためだとIDCは指摘します。
 
しかし2023年下半期(7月〜12月)は、すでに見え始めている世界的な景気の回復、およびインフレの緩和の兆しにより、タブレットの出荷台数は上半期よりも上向く見通しです。

Amazonの出荷台数・市場シェアは大幅減少


 
メーカー別では、首位)と2位のSamsungで、タブレット市場の50%以上のシェアを占めています。両社のシェアは、2022年第1四半期時点よりもさらに拡大しました。
 
一方で、2022年第1四半期時点ではシェア9.8%で3位だったAmazonのタブレット出荷台数は大幅に下落、市場シェアが4.6%へと縮小するとともに、ランキングも5位へ後退しました。IDCによると、2023年第1四半期のAmazonの出荷台数140万台という数字は、パンデミック以来の低い数字であるとのことです。
 
今後のタブレット市場としては、Googleが5月10日開幕のGoogle I/Oで発表すると見られる「Pixel Tablet」が、タブレット市場にどこまで影響を与えるのかが気になります。
 
またAppleも、2024年と少し先の話ではありますが、14.1インチの大画面iPad Proを開発中との噂があります。

 
 
Source:IDC
(lunatic)

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