メタバース企業VARK、シリーズCで約10億円を資金調達。三菱UFJキャピタルなどが引受先

井上智文

1年前

株式会社VARK（以下、VARK社）は、第三者割当増資などにより、シリーズCラウンドファーストクローズとして約10億円を調達したことを発表しました。

引受先は、既存投資家のジャフコグループ株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、ANRIのほか、新たに加わったSBIインベストメント株式会社、NetEase Gamesです。

メタバースや動画作成ツールを展開

VARK社は、バーチャル空間で様々なエンターテイメントコンテンツを楽しめるメタバース「VARK」や、3Dアバター向け動画作成支援ツール「VARK SHORTS」など展開している企業です。

今回VARK社が調達に成功した資金は、同社のプロダクト開発体制の強化に使用される予定です。

また、既存プロダクトの強化に加えて、「VARK SHORTS」のようなリーンスタートアップの手法を用いた新規事業の開発も行う予定とのこと。

VARK社が運営する「VARK」は、VTuberなどのバーチャルライブイベントなどが開催されることで知られています。

2023年4月22日には、VTuber事務所「ホロライブ」所属の白銀ノエルと癒月ちょこが出演する「Cinderella switch ～ふたりでうたうホロライブ～ vol.4」が開催されました。

なお同社は、メタバーステンプレートの提供も行っています。2022年11月に株式会社電通と株式会社テレビ東京との取り組みである「テレ東バーチャル音楽フェス」では、同社のテンプレートが使用されました。

VARK社は、新COOとして杉本豊氏が就任したことも発表。同氏は資金調達について、以下のようにコメントしています。

「株主の皆様をはじめ、事業でのパートナー、サービスをご利用者くださる皆様のご支援と期待に応えるべく、プロダクトの開発体制強化を進め、今まで以上に速度を上げて価値提供をしていけるように努めてまいります。」

（文・S.Inosita）