中国の大手スマートフォンメーカーXiaomiで、インド部門のトップを務め、グローバル副社長に就任していたマヌ・ジャイン氏(Manu Kumar Jain)が、スマートフォンが児童の精神に及ぼす悪影響について懸念を示しました。
Xiaomiの元幹部が警告
過剰なスマートフォンの利用が日々の生活に悪影響を及ぼす、それが子どもならば尚更だ――こうした議論は今に始まったことではありません。これまでにも、親が子どもを叱るに留まらず、研究者からも数多くの論文が世界中で発表されてきました。
しかし今回、児童のスマートフォン使用に警鐘(けいしょう)を鳴らしたのは、他でもない業界の元トップなのだから驚きです。
Xiaomiでグローバル副社長を務め、インド部門を率いていたマヌ・ジャイン氏は、子どもがスマートフォンを利用することにもっと社会は慎重になるべきだ、とLinkedInで投稿しました。
ジャイン氏はSapien Labsの研究リポートを引用しながら、幼い子どもたちが早いうちからスマートフォンやタブレットに触れることで、大人になってから精神障がいを患う可能性が高まるとし、両者の相関関係を指摘、具体的には10歳以前にスマートフォンに触れた女性の約60%〜70%が、大人になってから精神的な問題を経験していると述べました(男性も似たような相関関係が見出されました)。
またジャイン氏は、スマートフォンやタブレット端末そのものに反対しているわけではないと強調したうえで、泣いているときや食事の時間、車での移動中などで、子どもにスマートフォンを安易に手渡す誘惑に負けないようにすべきだと訴え、現実世界での交流をもっと持たせるべきだとの持論を展開しました。
Appleも株主総会で問題に
ジャイン氏はXiaomiがインドで成功する中核を担ってきたとされている人物で、スマートフォン市場の拡大に大きく尽力してきました。そんな彼がスマートフォンと距離を取るべきだと訴えるのは、我々ユーザーにとっても大きな意味を持つはずです。
ちなみにAppleでも過去に、株主総会でスマートフォンが児童に与える悪影響が質問されたことがあります。もちろん、Apple側も手をこまねいているわけではなく、親が利用内容を制限できるペアレンタルコントロールは広く知られている機能のひとつでしょう。
Source:India Today,LinkedIn
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-538314/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania