新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種を拒否した結果、Appleから出演オファーを取り消されたと主張する俳優が、権利を踏みにじられたとして同社を起訴しました。
持病を考慮されなかった
Appleを相手取って障害者差別訴訟を起こしたのは、ドラマ俳優ブレント・セクストンです。彼の申し立てによれば、AppleはロサンゼルスでApple TV+ドラマの制作に携わる関係者に対し、新型コロナウイルスのワクチン接種と、接種した証拠を提出するよう求めていました。
Apple TV+で近日公開される予定の「Manhunt」で、セクストンは実在したアンドリュー・ジョンソン大統領役をオファーされ、少なくとも7つのエピソードへの出演に加え、インセンティブも約束されていましたが、血小板欠乏症を患っているためにワクチン接種を拒否しました。
するとAppleは、彼が血小板不足を認める診断書を持っていたのにもかかわらず、出演オファーを取り消してきたとのことです。
この出演取り消しによって約600,000ドル(約8,420万円)の損害が生じたとして、セクストンは補償と損害賠償を要求しています。訴状でセクストンは、「Manhunt」の撮影が行われていたのはジョージア州であり、同州はワクチン接種の義務化を認めていなかったとも主張しています。
従業員と同じ対応なら良かった?
Appleと交わした契約が正確にはどのような内容だったのか不明なだけに、セクストンの主張が認められるかは現時点では分かりません。執筆時点(5月30日時点)で同社はコメントを控えています。
ただ、AppleはApple TV+のドラマ制作者に対する要求と同じく、自分たちの従業員にもワクチン接種の証明書提出を義務化していましたが、応じない場合は職場に入るたびに陰性証明を求めていました。セクストンの場合も同じように陰性証明で済めば、ここまで事態はこじれなかったのかも知れません。
Source:AppleInsider
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-539570/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania