MM総研は、2022年度(2022年4月〜2023年3月)の国内パソコン出荷台数の調査結果を発表しました。AppleのMacは、個人向け市場でメーカー別シェア3位を維持していますが、製品の値上げがシェア争いにも影響を及ぼすと予測されています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. 2023年度の国内パソコン出荷台数は、2年続けて減少。
2. 個人向け市場ではAppleのMacがシェア3位を維持した。
3. Macの価格上昇が、今後のシェア争いに影響を及ぼす可能性もある。
国内出荷全体は前年度比4.4%減
MM総研が公開した「2022年度通期 国内パソコン出荷台数調査」によると、2022年度の国内パソコン出荷台数は1,123.4万台(前年度比4.4%減)で、2年続けて減少しました。
出荷金額は1兆2,450億円(前年度比11.5%増)、出荷平均単価は11万823円で、前年度から1万5,810円上昇しました。「GIGAスクール構想」向けの低価格ノートブックの出荷が一巡したことで、出荷平均単価が上昇しています。
メーカー別シェアは、NECレノボが24.4%を獲得してトップを維持しています。2位以下は日本HP、Dell、富士通(FCCL)、Dynabookと続き、Appleはシェア5.9%で6位でした。
詳細な出荷台数を比較すると、NECレノボ、Dell、Dynabookが出荷台数を減らしており、日本HP、富士通(FCCL)が微増、Appleは前年度並みでした。
個人向けシェアトップはNECレノボ
個人向けの出荷台数は384.4万台で、全体のおよそ34.1%に相当します。各社の新製品の価格上昇により、前年度から5.3%減と、全体よりも減少幅が大きくなりました。
メーカー別シェアは、NECレノボが22.7%で首位、続いて富士通(FCCL)が15.9%で2位、Appleが13.2%で3位と続いています。
MM総研は、Appleシリコンを搭載したMacへの評価が高くシェアを維持しているものの、2022年から2023年にかけての大幅な値上げもあり、新型CPUを搭載したWindowsやChromebookとのシェア争いに変化が生じる可能性もある、と分析しています。
法人市場は前年度比4%減
法人向け出荷台数は739万台(前年度比4%減)でした。なお、GIGAスクール構想向けを除くと694万台(前年度比3%増)でした。
2023年度、個人向け市場は低調続く、法人市場は横ばいか
MM総研は、2023年度のパソコン出荷台数を1102.5万台(前年度比1.9%減)、個人市場は363.5万台(5.4%減)と予測しています。法人市場は、Windows10からWindows11への移行もあり、前年度並みとなる見込みです。
AppleはWWDC23で新型Macを発表と噂
Appleは、現地時間6月5日の世界開発者会議(WWDC23)基調講演で複数の新型Macを発表すると噂されています。
以前から噂のある、15インチのMacBook Airが本当に発売されれば、比較的手頃な価格で大画面のMacとしてヒットが見込まれています。
Source:MM総研
Photo:Apple
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-540433/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania