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単純に“引っ掛ける”だけじゃない!キャンプで使えるカラビナとその活用方法

<不自由を自由にする野営スタイル>

こんにちは、「不自由は自由だ!」をモットーに、不便がいっぱいな自然の中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしているRYUです。

キャンプで使うギアには、本当にさまざまなものがありますが、テントやカトラリー、寝袋、マット、調理器具などメインで使うもの以外でも、実はキャンプの重要な役割を担っているアイテムがあります。それが、カラビナです。

もちろん登山やバックカントリースキーでも、その状況に合わせたカラビナを使いますが、今回はキャンプに持っていくととっても重宝する、愛用のカラビナとその活用方法を紹介したいと思います。

■軽量で十分な強度のカラビナを愛用

▲タックリンク「カラビナ」

普段キャンプで愛用しているのは、タックリンクの強化ポリマー樹脂で作られているカラビナです。登山の登攀(とうはん)用で使うカラビナではなく、あくまで簡単にモノを引っ掛けるのに使うためのもの。十分な強度がありながら、本体の重さは10g弱。バックパックキャンパーに優しい軽さです。

2kg程度のアイテムは引っ掛けて歩いたことがあり、そのくらいの重さであれば何の問題もなく耐えられる強度です。結構ハードに何年も使っていますが、壊れたことは一度もありませんし、これから紹介するような使い方であれば何も問題なく使えます。キャンプに行くときは、バックパックに4つくらい引っ掛けていて、いつでも使える状態にしてあります。

注意すべきは、公称は耐荷重130kgと記載がありますが、金属製ではありませんし、登攀用のカラビナではないので、人間の体重を預けるような使い方はくれぐれもしないようにしてください。

■“引っ掛けて持ち運ぶ”定番の使い方

定番の使い方といえば、バックパックに引っ掛けて、そこにグローブやカップなどを吊るして持ち運ぶこと。

すぐに取り出したいものや最後まで使うもの、バックパックの中に入れるとかさばるアイテムなどを吊るしておけば、なにかと重宝します。

ちょっとした小物や使用頻度の高いアイテムを引っ掛けておくと便利ですよね。私はよく使うグローブを引っ掛けていますが、カップを引っ掛けている人も多いのではないでしょうか。

キャンプ地は地べたにモノを置きにくい環境なので、ロープや木、ポールなどに気軽に吊るせると、テーブルの有効スペースが広がります。

なので居住空間に必ずロープを張って、ちょっと何かを引っ掛ける際にも愛用。シェラカップや、ランタン、カトラリー類、飯ごうなど諸々吊るしておくと便利です!

■ロープワークと組み合わせて便利に引っ掛ける

キャンプ地では、えてして引っ掛ける場所も自分で作らないといけないことがあります。

上の写真は木の幹に“フリクションノット”でロープを巻いて、そこにカラビナを引っ掛けてモノを吊るしてますが、引っ掛けるのにオススメなロープワークと、その使い方を2つ紹介します。

▲プルージック・ノットに引っ掛ける

上の写真はガイドロープに“プルージックノット”で結び、そこにできた輪っかにカラビナを引っ掛けてランタンを吊るしています。飯盒やLEDライトなど、なんでも吊るせます。

プルージックノットは以前紹介していますので、こちらをご参照ください。

ただガイドロープにそのままカラビナを引っ掛けると左右にすぐに動いてしまいます。なので、照明器具などある程度固定して吊るしておきたい場合は、プルージックノットで固定してしてから吊るすと便利です。

そして、もうひとつオススメは、“ガルターヒッチ”というものすごく簡単なロープワークを、2つのカラビナと組み合わせて使う方法です。簡単に高さ調整ができるシステムになります。

ガルターヒッチはもともと、登山の時に仲間を補助するためのロープワークで、片方のロープは引っ張れるが、もう片方のロープは引っ張れない、つまり、落下防止になるというロープワークです。

本当に簡単なので、結び方を見ていきましょう!

まずはカラビナ2つをプルージックノットに引っ掛け、そのカラビナの中にロープを左から右に通します。

次に上の写真のように、右側に出たロープを内側にひねり、輪っかを作ります。

作った輪っかを左側のカラビナに引っ掛けます。これで完成です。慣れれば10秒で完成します。

このガルターヒッチというロープワークは左側のロープは引っ張れないようになっていて、右側のロープは引っ張れるようになっているので、登山では、左側のロープを救助や補助される人が持ち、救助する人は右側のロープを引っ張る、という使い方なのですが、これを応用しています。

実際に人を救助する場合は、登山用のロープとカラビナを使ってください。

上の写真は左側のロープにランタンを吊るしてます。右側のロープは下に垂れ下がってます。この状態で、ランタンは下に落ちていくことはありません。

右側のロープを下に引っ張ると、ランタンが持ち上がり、ロープから手を離してもランタンが下に落ちることはありません。

樹脂のカラビナですが、強度的にはまったく問題ありません。

一番初めにプルージックノットを作っていて、そこにカラビナを2つ引っ掛けているので、ガイドロープ上であれば左右にも動かし、さらに固定することが可能です。

 

※ ※ ※

さて、いかがでしたでしょうか? 私のオススメのカラビナは軽量で樹脂素材にもかかわらず、上述したような使い方であれば強度も問題なく、さまざまな使い方ができる。ちょっとした工夫とアイディアで吊るすだけではなく、こんな素敵なシステムが作れてしまうのです。

皆さんもぜひ試していただき、カラビナマスターになってください!

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(文・写真/RYU

RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、年間数十泊の野営を行っている。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」

 

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