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Samsung、Vision Pro発表後に自社ヘッドセットの開発計画を修正

Samsung Gear VR
 
Samsungは今年始め、拡張現実(AR)および仮想現実(AR)を含めるExtended Reality(XR)の名称のもと、Google、Qualcommと提携してエコシステムを構築、さまざまな製品を開発すると発表しました。
 
その一環として開発が進められてきた次世代ヘッドセット「Galaxy XR」(仮称)のスペックや開発計画を、Apple Vision Proの発表を受けて、Samsungが急遽見直しているとの情報が浮上しています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Samsungが新たなXRヘッドセットを開発中。
2. Samsungは過去にもVRヘッドセットを販売していた。
3. AppleのVision Pro発表を受けて新ヘッドセットのスペックを見直している。

Samsung Gear VRは2020年9月に販売終了

Samsungは2015年11月、Oculus VRとの提携により、VRヘッドセット「Samsung Gear VR」を発売しました。
 
しかしSamsungは、2020年9月に同ヘッドセット用アプリ向けサービス「Samsung XR」の提供を終了、同時にユーザーアカウントを閉鎖。Samsung Gear VRの販売も終了しています。
 
つまりGalaxy XRはSamsungにとって、ヘッドセット分野への再挑戦を意味します。

Vision Proの発表を受けてスペックを変更か

ヘッドセットといえば、AppleがVision Proを発表したばかりですが、この発表を受けてSamsungが、開発中のGalaxy XRのスペックの見直しを始めたことが確認できたと、TwitterユーザーのConnor氏(@OreXda)がツイートしています。
 
Connor氏によると、ディスプレイの解像度は2,000PPI(2015年発売のSamsung Gear VRと同じ)で設計されていたのが、現在は3,000PPIへとアップグレードされたそうです。なおこのディスプレイのサンプルは今年11月に生産開始されるとのことです。
 
Revegnus氏(@Tech_Reve)は「ディスプレイのサンプル出荷開始が11月なら、Galaxy XRが2023年中に発売されることはないだろう」と指摘しています。

Samsungは米OLED開発企業を買収

SamsungはヘッドセットおよびXR分野への参入に際し、GoogleおよびQualcommといった強力なパートナーとの協力が不可欠であり、新たなエコシステムの構築は1社では不可能だと述べています。
 
そしてSamsung Displayは2023年5月、米eMaginの買収を発表しました。同社はARおよびVRヘッドセット向け有機EL(OLED)ディスプレイの開発で知られています。eMaginは以前はAppleとの協業も伝えられていました。
 
Galaxy XR向けディスプレイには、eMaginの技術が活用される可能性が高そうです。

 
 
Source:Connor/Twitter, Revegnus, Yonhap News
(lunatic)

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