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FIFA、W杯カタール大会でSNSで選手を誹謗中傷した300人をAIで検出、通報

FIFAワールドカップ カタール大会
 
国際サッカー連盟(FIFA)は現地時間6月18日、2022年に開催されたワールドカップカタール大会において、選手に対する誹謗中傷をSNSに書き込んだ約300人のプロフィールを、人工知能(AI)を使って突き止め、法執行機関に届け出たと発表しました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. ワールドカップカタール大会ではSNSでの誹謗中傷が続出した。
2. FIFAはAIを使ってひどい内容の投稿を検出。警察へ通報。
3. 来月のFIFA女子ワールドカップでもAI検出システムが用いられる。

カタール大会でSNSへの暴力的な書き込みが相次ぐ

FIFAは、Twitter、Instagram、Facebook、TikTok、YouTubeなどに、選手に対する暴言や差別的な発言、脅迫などを書き込んだ人々が多数いたことを、カタール大会の最中に明らかにしていました。
 
特に誹謗中傷がひどかったのがフランス・イギリス戦で、FIFAはサッカー選手の世界的組合組織であるFIFPROと協力、SNSに書き込まれた誹謗中傷をAIで検出するプロジェクトを立ち上げました。

19,000件以上の書き込みが誹謗中傷と判断

約2,000万件の投稿やコメントがスキャンされ、そのうち19,000件以上が暴力的であると判断されました。13,000件以上の書き込みはTwitterに報告されたとのことです。
 
暴力的・差別的と判断された書き込みのアカウントのうち、38%が欧州ユーザーのもの、36%が南米ユーザーのものでした。

来月のFIFA女子ワールドカップでもAIの検証システムを使用

誹謗中傷を投稿した300人以上の身元については、関係者間で共有するとともに、警察などに通報するとFIFAはコメントしています。
 
またFIFAとFIFPROは、7月にオーストラリアとニュージーランドで開催されるFIFA女子ワールドカップでも、AIによる誹謗中傷検証システムを使用することを明らかにしています。

 
 
Source:AP/ESPN, FIFA(PDF)
(lunatic)

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