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Appleがスイスでリンゴのロゴの商標権求める〜リンゴのロゴを使っている果樹団体困惑

Apple Fruit Union Suisse_1200
 
Appleがスイスでリンゴのロゴの商標登録を求めていることに関し、スイスで111年にわたってリンゴのロゴを使ってきた果樹農家団体使用を差し止められるのではないかと懸念を示しています。
 
Appleが以前、梨のロゴを使用したアプリが商標権を侵害しているとして提訴した結果、最終的にアプリのロゴのデザインが変更されていました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleがスイスでリンゴのロゴを商標登録申請していることに対し、果樹農家団体が懸念。
2. スイス知的財産研究所(IPI)が一部だけ認定したのに対し、Appleは不服として控訴した模様。
3. 果樹農家団体がリンゴのロゴを使った広告を出した場合に訴えられる恐れ。

リンゴをロゴとして用いること自体を商標登録申請か

Appleがスイスで商標登録しようとしているのは、一部が欠けたリンゴのロゴ、言わずとしれたAppleロゴではなく、リンゴ自体であることに対し、果樹農家団体であるThe Fruit Union Suisseのディレクター、ジミー・マリエトス氏が懸念を示しています。
 
マリエトス氏は、「一部が欠けたリンゴを用いたAppleのロゴではない、ごく普通のリンゴをモチーフにしたロゴやマークは誰もが自由に使えるものであるべき」と述べています。

リンゴのロゴを使った広告を出した場合に訴えられる?

スイスにおけるAppleの商標登録申請は2017年に、電子機器、デジタル機器、オーディオビジュアル機器などのハードウェアを中心にとした幅広い製品に用いる用途として行われましたが、2022年秋にスイス知的財産連邦機関(IPI)が認定したのはその一部のみでした。
 
その際にIPIは、「リンゴのような、ごくありふれたものの画像を固有の商標として認めることはできない」と判断していましたが、今春になってAppleはIPIに対してこの判断を不服として控訴しました。
 
マリエトス氏は、Appleの申請が認められた場合、商標登録申請を求めた範囲に含まれる「オーディオビジュアル機器」に関連して、The Fruit Union Suisseが自社のロゴを使ったテレビCMや広告を出した際にAppleから訴えられることを恐れています。
 
 
Source:Wired via AppleInsider
(FT729)

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