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Apple、watchOS10でもサードパーティー製の文字盤を解放しない理由を説明

watchOS10
 
Apple Watchユーザーからは長年、サードパーティー製の文字盤の解放を求める声が上がっていますが、watchOS10でもサードパーティー製の文字盤はサポートされていません。Appleのテクノロジー担当副社長ケビン・リンチ氏は、スイスの新聞Tages-Anzeigerが実施したインタビューの中で、その理由について説明しています。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1.Apple、Apple Watchでサードパーティー製の文字盤を解放しない理由を説明。
2.watchOS10でも、サードパーティー製の文字盤はサポートされない。
3.代わりに、文字盤を自由にカスタマイズできるよう柔軟性を持たせている。

サードパーティー製の文字盤を解放しない理由を説明

リンチ氏はインタビューの中で、Appleは全ての文字盤が「均一かつシンプル」に動作するよう「膨大な労力」をかけていると述べ、「何かを変更したり、新たな可能性を追加」するためには、前もって計画を立てる必要があるとしています。
 
また、サードパーティー製の文字盤を解放した場合、watchOS10の新しい文字盤において、必要な時に関連するウィジェットを表示する新しいスマートスタック機能が追加されたように、OSで何かを変更すると、文字盤が動作し続けることを保証できないだろうと説明しました。つまり、Appleがこれまでサードパーティー製の文字盤を解放しなかったのは、文字盤が正常に動作する保証ができないためだと考えられます。
 
同社はその代わりに、文字盤上にサードパーティー製アプリのコンプリケーションを表示できるなど、ユーザーが文字盤を自由にカスタマイズできるよう柔軟性を持たせていると主張しています。コンプリケーションとは、文字盤上にアプリの情報や機能の一部を表示できる枠のことで、watchOS10で追加された新しいウィジェット機能「スマートスタック」では、最大3つのコンプリケーションを表示するスペースが用意されるということです。
 
watchOS10は今年の秋にリリースされる予定で、Apple Watch Series 4以降が対象となります。現在、watchOS10の開発者向けベータ版が公開されており、パブリックベータ版は7月にリリースされる予定です。
 
 
Source:Tages-Anzeiger via MacRumors,9to5Mac
Photo:Apple
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