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進化著しいVlogカメラが動画カメラ市場を牽引【GoodsPress 2023上半期AWARD】

【GoodsPress 2023上半期AWARD】

すっかり普及してきた感のある動画撮影用カメラ。中でも現在、勢いがあるのがVlogカメラで、デザインや機能などに個性を持たせた意欲作が多数登場。そこで上半期、最も注目した最新モデルを写真家・大浦タケシさんがジャッジ!

*  *  *

主要カメラメーカーが力を入れるVlog用カメラ。後発のキヤノン「PowerShot V10」は新たなスタイルを提案してきたことが動画撮影機器の大賞に繋がったと大浦タケシさんは話す。

「キヤノンは、ニコンやソニーのVlogカメラとは全く異なる、独自のコンセプト、独自のデザインで提案してきました。カメラカメラしていないある意味親しみやすいスタイルであることに加え、撮影時の操作性などスマートフォンに準じているのも新しい。他メーカーに比べ、リーズナブルな価格も注目すべき点で、大賞に選びました」

一方で、レンズの交換ができるニコン「Z30」や、コンパクトデジタルのスタイルを踏襲するソニー「VLOGCAM ZV-1F」もVlogカメラとして、非常に個性的かつ魅力を感じると大浦さん。

「いずれも性能的には不足がなく、Vloggerにとって、とても使いやすいカメラに仕上がっていると思います。Z30はレンズを交換してさまざまな撮影に対応できますし、VLOGCAM ZV-1Fはコンパクトで可搬性に優れています。今回はPowerShot V10を大賞として選びましたが、このカメラの登場がなければZ30かVLOGCAM ZV-1Fが大賞でした」

写真家 大浦タケシさん
スチールカメラマンである自分にとって、いまだ動画編集は鬼門。何とか出来上がっても、あーすればよかった、こーすればよかったと思うことばかり。

 

ー動画撮影機器部門ー

<大賞>

■Vlogカメラの概念を覆した意欲作!

キヤノン
「PowerShot V10」(5万9950円)

ファン待望のキヤノン製Vlogカメラ。満を持して登場したのは、それまでのVlogカメラの概念を打ち破るものでした。価格も含めこれからVlogを始めてみようとする人にも強く訴求できそうです(大浦さん)

211g(※1)の軽量ボディと、レンズ側のボディ中央に操作ボタンを配置し、スマホで撮影しているようなスタイルで撮影可能。さらに自撮りに適した約19mm(※2)相当の超広角レンズと、高画質の動画の撮れる1インチCMOSセンサーを搭載。4K30Pによる高品質の動画撮影が楽しめる。美肌動画モードや14種類のカラーフィルター機能などの搭載も魅力。

※1 内蔵バッテリー、microSDカードを含む
※2 静止画時(35mm判換算)は18mm相当

▲シンプルで分かりやすいボタンレイアウトで、誰でも手軽にVlog撮影が楽しめる。収納式のスタンドも内蔵しているのもうれしいポイント

▲内蔵するステレオマイクは大口径で本モデルのために開発されたもので、クリアな録音が可能

<取り回し優秀賞>

■ソニーらしい隙のない仕上がり

ソニー
「デジタルカメラ VLOGCAM ZV-1F」(実勢価格:8万2500円)

レンズ固定式ながら、ソニーらしい隙のないVlogカメラ。スペック的に不足はなく、そのつくりは小型軽量でVlogカメラの王道と言ってよいでしょう。トップカバーの小さなモフモフ(ウインドスクリーン)が可愛い(大浦さん)

コンパクトなボディに1インチ、有効約2010万画素のCMOSイメージセンサーExmor RSと20mm相当の単焦点レンズを搭載。自分好みの色味に調整できるクリエイティブルック機能の搭載や、スロー&クイックモーションなど多彩な撮影が楽しめる。

▲撮影済みの動画や写真のスマホへの転送に加え、アプリを使えばスマホをカメラのリモコンとして使用するリモート撮影にも対応。バッテリー確認やソフトのアップデートも可能だ

 

<こだわり動画&画像賞>

■動画&静止画マルチにこなすミラーレス機

ニコン
「Z30 16-50 VR レンズキット」(実勢価格:11万9900円、ボディのみ:9万7900円)

動画撮影に軸足を置き、さまざまな撮影に対応するミラーレス。ニコンらしい真面目なつくりと多彩な機能で映像制作に凝りたいVloggerに適しています。静止画撮影用のカメラとしても不足のない作り(大浦さん)

搭載するイメージセンサーはAPS-Cサイズ、有効2088万画素のCMOS。簡単な操作でより高品質・高画質なVlog動画の記録が可能。撮ってすぐにシェアできる「Snap Bridge」など、対応アプリの内容が充実しているのも魅力だ。

▲操作系は他のニコンZシリーズに準じており、初見でも分かりやすい。大きく握りやすいグリップで手持ち撮影も楽々

▲別売のオプションとして、手持ち撮影時に便利な「SmallRig トライポッドグリップ 3070 リモコン ML-L7セット」を用意。リモート撮影にも対応

 

<ベストアクションカメラ賞>

■驚異のブレ補正機能でタフな撮影もバッチリ!

GoPro
「HERO11 Black」(実勢価格:6万9780円前後)

未だ進化を続けるGoPro HEROシリーズ。特にブレ補正機能HyperSmooth 5.0の性能には驚き。どんなに激しい動きをしてもそれが無かったかのように補正します。今後もアクションカメラの雄であり続けるでしょう(大浦さん)

5.3K60fpsでの撮影が可能なアクションカメラ。進化したブレ補正機能 HyperSmooth 5.0は、補正レベルをカメラが判断する自動ブースト機能と、カメラが傾いても水平を保持する水平ロック機能を搭載。バッテリーの駆動時間も向上している。

▲タイムラプスによるナイトモードを搭載。写真はクルマの光跡を美しく記録するライトトレイルモードで、アクションカメラらしからぬ機能も搭載している

 

<スマホサポート賞>

■スマホカメラ派の必携アイテム!

よしみカメラ
「忍者レフスマート」(実勢価格:4400円前後)

宮崎のよしみカメラと言えば「忍者レフ」。ガラス越しにスマホで外の景色を写す時など、ガラスへの映り込みを抑えてくれる撮影アイテム。忍者レフスマートは、そのスマホ版。小さく畳めるので、バッグのなかに忍ばせておけば、重宝すること請け合いです(大浦さん)

スマホの装着は付属するクリップを使用。このクリップには市販の光学フィルターの装着も可能となっている。広げた時のサイズは28×28cmだが、折り畳むと直径12cmほどと、収納場所をとらないのも魅力。スマホを使うVlogger必携のアイテムだ。

▲銀色の面を被写体側にすると、簡易的なレフ板としても活用できる。被写体を明るく写したいときなどにとても重宝する

※2023年6月6日発売「GoodsPress」7月号28-29ページの記事をもとに構成しています

>> 特集【GoodsPress 2023上半期AWARD】

<文/GoodsPress編集部>

 

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