Appleで長年ワールドワイドマーケティング担当上級副社長を務め、現在ではAppleフェローとなっているフィリップ・シラー氏ですが、同氏がApp Storeレビューの自動化に反対しており、問題になっている、と元Appleエンジニアの男性が述べています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleフェローのフィリップ・シラー氏が、App Storeレビューの自動化に反対している。
2. シラー氏はジョブズ氏の遺言を今でも守り続けており、これが問題になっている、とシューメーカー氏が指摘。
3. App Storeが変わるためには、シラー氏が手を引くしかない、との意見。
ジョブズ氏の遺言を今でも守り続けるシラー氏
Mobilegamer.bizのインタビューで、シラー氏について意見を述べたフィリップ・シューメーカー氏は、App Storeの設立に携わった人物で、かつてシラー氏の同僚だったことで知られています。現在ではWeb3の非営利団体を率いるシューメーカー氏は、なぜいまだにAppleは人海戦術でアプリのレビューを行っているのかを明らかにしました。
シューメーカー氏によれば、App Storeレビューの自動化を妨げているのはシラー氏であるとのことです。シラー氏は「すべてのアプリは人間が精査しなければならない」というスティーブ・ジョブズ氏が言ったことをいまだに遵守しており、これがイノベーションを妨害していると同氏は苦言しています。
「特に今、人工知能(AI)ツールを使えば、おそらく80%のApp Storeレビューチームの仕事は自動ができるだろう」
シラー氏はApp Storeから手を引くべき
シューメーカー氏いわく、App Storeレビューの自動化の話をすると常にシラー氏から反発があったとのことで、App Storeが変わるためにはシラー氏が手を引くしかない、と述べています。
Appleの上級副社長のエディー・キュー氏とグレッグ・ジョズウィアック氏、App Storeの副社長のマット・フィッシャー氏はいずれも先進的な考えを持っており、シラー氏だけが自動化の障害になっているとされています。
「価格を下げ、ガイドラインを開放して新しい面白いことを可能にすることが重要になってくる。だからフィルは退かなければならない」とシューメーカー氏は自身の主張を強めています。
Source:Mobilegamer.biz
Photo:Apple
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania