Facebookを運営するMetaは、来年春ヨーロッパで施行されるデジタル市場法(Digital Markets Act, DMA)に則る形で、Facebookを介してアプリを直接スマートフォンにダウンロードできるようにすることを計画していることが明らかになりました。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Metaが、Facebookのアプリストア化を計画していることが判明した。
2. 広告という形で開始される見通しで、早ければ今年後半にもテストが行われる予定。
3. アプリインストール広告のコンバージョン率を向上させることができるという。
まずはAndroidから
デジタル市場法とは、大企業の市場支配力の乱用を防ぎ、新規参入を可能にすることで、欧州のデジタル市場における競争の高度化を図ることを目的とするものです。
来年春のデジタル市場法が施行されるタイミングで、MetaはFacebookのアプリストア化を計画していることが、米メディアThe Vergeの取材で判明しました。
具体的には広告という形で開始される見通しで、早ければ今年後半にも、一部のAndroidアプリ開発者とともにテストが行われる予定であるとのことです。
Androidアプリをプラットフォーム上でホスティングすることで、FacebookユーザーがPlayストアに転送されることなく、直接ダウンロードできるようになります。これにより、アプリインストール広告のコンバージョン率を向上させることができるというのが、試験的に参加する開発者への売り込みポイントだそうです。
Metaは現在のところ、参加アプリからのアプリ内収益の一部を徴収する予定はないため、テストに参加する開発者は、これまで通り好きな課金システムを利用することができるようです。
アプリストア市場の競争は激化する?
「我々は常に開発者のアプリ配信を支援することに関心を持っており、新たなオプションはこの分野での競争をさらに激化させるだろう。開発者には、アプリを求める人々にアプリを簡単に届ける方法がもっと用意されるべきだ」と、Metaの広報担当者であるトム・チャニック氏はメールでの返信で述べています。
Source:The Verge via 9to5Mac
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-543489/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania