サイトアイコン IT NEWS

ついにブーム到来?フィアット「デュカト」ベースのキャンピングカー6選

史上最大の出展社数となった東京キャンピングカーショー(2023年7月1〜2日 東京ビッグサイト)。当日は悪天候にも関わらず大勢の来場者で賑わい、軽キャンパーからキャンピングトレーラーまで、思い思いに見学していました。

今回のショーで一際目をひいたのがフィアット デュカトを使ったキャンピングカーでした。デュカトベースのキャンピングカーはヨーロッパではメジャーな存在で、これまでも輸入キャンパーとして販売されていました。

▲正規輸入がスタートしたフィアット デュカト。日本に導入されたのはL2H2(全長5413mm、全幅2050mm、全高2524mm)、L3H2(全長5998mm、全幅2050mm、全高2524mm)、L3H3(全長5998mm、全幅2050mm、全高2764mm)の3タイプ

FCAジャパンは2017年2月、幕張メッセで開催されたジャパンキャンピングカーショー2017においてデュカトの正規導入を検討していることを発表。そして2022年2月に正規導入を決定。2022年下半期からデリバリーを開始すると発表しました。

これにより海外ビルダーが架装したものを輸入するのではなく、日本のビルダーが日本人の好みに合わせて架装できるようなりました。さらに正規輸入車両なのでメーカー保証が付き、さらに何かトラブルがあった際のパーツ供給も可能になりました。

これまで「輸入キャンピングカーはカッコいいけれど、何かあった時が心配」と考えていたユーザーにとって安心できる環境が整ったからでしょう。デュカトのキャンピングカーはどれもたくさんの人が集まっていました。

 

1. ホワイトハウス「クルーキャブ テラス」(985万円)

ミニバンなどにポップアップルーフを架装した車中泊仕様車で有名なホワイトハウスは、3タイプのフィアット デュカトを展示しました。その特徴は広いキャビンを2列目席までの前側と荷台スペースにあたる後ろ側に分割し、後ろ側のスペースでさまざまな“遊び”を提案していること。

中でも、最も注目を集めていたのが、クルマの外に広いテラスを設置して、外でゆったりくつろげるようにしたクルーキャブ テラスです。クルマの中と外が繋がったことで、楽しみ方が無限に広がっているのが特徴です。

展示車両はプロジェクターで映画を楽しめるようになっていますが、テラスでコーヒーを飲みながらのんびり海を眺めたり、DJのセットを組んでみんなで音楽を楽しんだり、テラスでの過ごし方は無限に広がりそうです。

キッチンも広くラグジュアリーな雰囲気に仕立てられました。ここでうまい酒とつまみを作って、テラスで贅沢な時間を楽しむ。日本車ベースのキャンピングカーでは味わえない時間でしょう。

>>ホワイトハウス

 

2. ホワイトハウス「ホワイトライン ヴェローナ」(1480万円)

こちらのデュカトはラグジュアリーな空間を徹底追求した仕様です。4人乗りのキャビンスペースには肌触りのいいファブリックシートを配置。デュカトの特徴である前席の回転機能により、広々としたダイネットで家族4人がくつろげます。

キャビンの後ろには常設の2段ベッドを設置。キッチンも十分な広さがあるので、旅先での快適な時間を楽しめます。セカンドシートは電動でベッドに展開します。

リアにはサニタリースペースを設置。車内外でシャワーを浴びることができ、タオルなども機能的に収納できるよう工夫されています。

リビングに設置された集中コントロールシステムでライト類などをコントロール。現在はまだ開発されていませんが、将来的にはポップアップルーフも装備できるようにする予定とのことでした。

これまで快適性重視だとキャブコンが選択肢でしたが、いかにも“トラック”というルックスで手を出せずにいた人も多いはず。このデュカトなら、キャブコン並のラグジュアリー感とオシャレなルックスの両方を手に入れられますよ。

 

3. ホワイトハウス「クルーキャブ パワースライド」(729万3145円)

レースやモトクロス、カートなどを楽しむ人にとって欠かせないのが、愛車を運ぶトランスポーター。このデュカトは車幅と高さを活かしてカーゴスペースの使い勝手にこだわった仕様です。

ご覧のようにポラリスのバギーを余裕で積めるスペースがあるのは、全幅が2m以上あるデュカトならでは。高さも余裕があるので、積載の際に車内で立って作業ができるのもトランスポーターとして大きなメリットです。

ルーフやボディサイドにはフックやベルトを掛けやすくなっています。バイクなどの固定の他、ヘルメットやプロテクターなどをしまう棚も作りやすそう。カーゴスペースを自分好みにカスタムする楽しさも備えているモデルですね。

カーゴスペースとキャビンが分離されているので、排ガスの臭いを気にすることなくくつろげるのもポイント。もちろんフロントシートは回転式なので、家族でのんびり休憩することもできます。

 

4. THE THIRD SPACE「ブレス 54DD」(1306万8000円)

軽キャンパーから輸入キャンピングカーまで、さまざまなキャンピングカーを扱うデルタリンクが立ち上げたデュカトのキャンピングカーブランドがTHE THIRD SPACE。心地の良い第3の空間をコンセプトにしていて、この「ブレス 54DD」はモールバンパーとオーバーフェンダー、ラギッドタイヤでSUVテイストを演出したモデルです。ホイールはデュカト用として開発されたオリジナルモデルになります。

コマーシャルビークルとしての利便性を追求したデュカトのバックドアはご覧のような観音開き。この開放感を存分に味わえるよう、リビングスペースを最後部に配置。就寝時はここを2段ベッドにできます。

もちろん前方にもダイネットを完備し、室内はウッドを多用。もちろんこのスペースは立って移動できるだけの高さが確保されています。バッテリーはリチウム400AHを搭載。エアコンや電子レンジも気兼ねなく使用できます。

>> デルタリンク

 

5. RVランド「ルーム」(1177万7600円)

デュカトの正規販売代理店のひとつであるRVランドが製作したデュカトベースのキャンピングカーは、ベーシックな外観にラギッドタイヤでアクティブなイメージをプラス。シンプルなスタイルが好みの人にピッタリの仕様です。

インテリアは白とブルーを基調にしたナチュラルな雰囲気でまとめられています。自然の中はもちろん、テレワークで使っても仕事がはかどりそうです。

リアにはダブルベッドを常設。その下のラゲッジスペースも十分な広さが確保されています。

>> RVランド

 

6. 東和モータース販売「speranza540M」(1268万7160円)

デュカトベースの輸入キャンピングカーを長く扱ってきた東和モータース販売が、日本で使うことにこだわって開発したのがsperanzaです。キャブコン製作で培った断熱技術をデュカトにも盛り込み、四季折々の旅の心地よさを存分に味わえます。

フロントシートを回転させて使うダイネットに加え、リアに4人でゆったり座れるリビングが設置されています。広い室内でゆったりくつろげるのは、日本車のバンコンでは味わえないデュカトならではの特権! リビングはフロントと分離した作りになっているため、家族ででかけた時に1人で過ごしたい時にも便利です。

リビングスペースの上にはオプションで電動昇降のダブルベッドをつけることもできます。

インテリアはテーブルや調理台のメラミン板を4種類、家具の色を10種類、生地の色を16種類からチョイスできます。自分好みのデザインで居心地のいい空間を作れるようにしているのも、日本の職人ならではの心配りと言えますね。

>> 東和モータース販売

<取材・文/高橋 満(ブリッジマン)

高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。

 

 

【関連記事】

◆本国でも激レアな英国車をオートモビルカウンシル2023で発見!ベッドフォードって知ってる?
◆取り回しやすさが魅力!ナローボディ「ハイエース」の最新キャンピングカー6選
◆広さが魅力!ダイハツ「アトレー」「ハイゼット」系キャンピングカー4選

モバイルバージョンを終了