AppleのサプライヤーであるFoxconnは、インドの鉱山大手Vedantaとの195億ドル(約2兆7,407億円)をかけたチップおよびディスプレイの製造工場建設計画から撤退したと報じられています。どちらの企業も、大規模な半導体製造事業の開発・運営の経験があまりなかったことが原因とみられています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. AppleサプライヤーFoxconnがインドの鉱山大手とのチップ工場建設計画から撤退した。
2. どちらの当事者も大規模な半導体製造事業の開発・運営の経験があまりなかった。
3. インドを世界的なハイテク製造大国に変貌させようというモディ首相にとって痛手になるとみられる。
相互合意により計画から撤退
Foxconnは米メディアCNBCに対して、「同社はVedantaとの合弁事業から撤退することを決定した」と述べています。インドを世界的なハイテク製造大国に変貌させようというナレンドラ・モディ首相にとってかなりの痛手になるとみられています。
Foxconnによれば、決定は相互合意によるものであるとのことで、合弁事業に明確な技術パートナーや道筋がなかったこと、どちらの当事者も、大規模な半導体製造事業の開発・運営にあまり経験がなかったことが計画頓挫の原因と推測されています。
インドへの生産移管を進めるApple
Appleはリスク分散のため、現在中国本土に集中している生産施設をインドや東南アジア諸国へと移管させる動きを進めてきました。
AppleサプライヤーのFoxconnはすでにインドで複数の工場の建設を行っていますが、今回頓挫が発表された計画は、その中でも最大規模となるはずだったといわれています。
Source:CNBC
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania