ソフトバンクは7月13日、衛星ネットサービス「Starlink」を9月下旬から法人や自治体向けに提供すると発表しました。Starlinkはイーロン・マスク氏が創設した宇宙関連企業Space Xが開発・運営する衛星ブロードバンドインターネットサービスで、日本ではKDDIが既に法人向けに提供しています。
ソフトバンクがStarlinkの提供を発表
ソフトバンクはStarlinkの認定再販事業者となり、電波が届かない山間へき地や海上向けにStarlinkを活用したインターネット通信サービス「Starlink Business」を提供すると発表しました。
Starlink Businessの通信速度は下り最大220Mbps、上り最大25Mbps(ベストエフォート型)で、ソフトバンクは法人等の大容量のデータ転送やオンライン会議、ビデオ通話等のニーズに対応可能だとコメントしています。
ソフトバンクのStarlink Businessは、以下の3つのプランに分かれており、それぞれデータ容量がS~Lの3段階で設定されます。
- スタンダードプラン:陸上の固定設置プラン
- ポータブルプラン:陸上の移動可能プラン
- マリンプラン:海上の船舶向けプラン
ソフトバンクは、既存の法人向けサービスと組み合わせることで、山間地域の工事現場での建設機械の遠隔操作など、様々な場面で活用可能だと言及しています。
Starlinkはウクライナ等でも活用
Starlinkは、ロシアの軍事侵攻を受けたウクライナにおいて2022年2月に提供されて、一躍有名になりました。
その後、2022年10月には日本でもサービスを開始し、大手キャリアのKDDIが法人・自治体向けにStarlink Businessの提供を行っていました。
また、KDDIはStarlinkを、au通信網の基地局向けバックホール回線としても利用しています。
このたびのソフトバンクの参入により、法人や自治体でのStarlinkの活用が一層進む可能性がありそうです。
Source:ソフトバンク(1), (2)
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-545258/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania