ドイツメイドらしい質実剛健なスタイルに、「プロフェッショナルのための武骨なミリタリーウォッチ」とのイメージを持っている人も多いSinn(ジン)。でもこの夏登場するのは、そんなイメージをいい意味で裏切る、クールながらもチャーミングなスペシャルエディションです。
8月に発売を控える新作「556. F-4.II」(42万9000円)は、2020年に航空自衛隊での運用を終えたF-4ファントムⅡ戦闘機の活躍を称える特別なパイロットウォッチ。2021年発売の特別モデルに続く第二弾として、国内限定かつ200本の数量限定で登場します。
日本国内で“F-4EJ”の名称で知られるF-4ファントムⅡ戦闘機は、もともとはアメリカ海軍のために開発された艦上戦闘機。1958年の初飛行以来、アメリカ海軍・空軍をはじめ、さまざまな国の空の安全を守ってきた名機です。
日本では、航空自衛隊において、1971年より運用をスタート。独特のプロポーションは幅広い年代の航空ファンから愛されていましたが、実際の運用においては各国で徐々に退役が進み、日本でも2020年12月には、最後のF-4装備飛行隊となった百里基地第301飛行隊が運用を終了。翌2021年3月、岐阜基地飛行開発実験団でのラストフライトで、F-4は日本国内での完全退役を果たしました。
50年もの長きにわたり空の防衛にあたってきた「老兵」の活躍を称えて制作されたのが、今回発売の「556. F-4.II」。ベースモデルとなっているのは、Sinnの数あるラインナップの中でも最もシンプルかつベーシックな、3針モデルの556。シンプルなバーインデックスや3時位置のカレンダーなども556譲りですが、ダイヤルカラーには深いネイビーカラーを採用。ダイヤル中央には、航空自衛隊で同機を装備していた、8つの飛行隊の部隊を象徴するマークをあしらっています。
2021年に発売された第一弾モデルとの大きな違いは、ダイヤルカラーとカレンダー機能。ケースバックから覗くムーブメントは第一弾と同じ“SW200-1”ですが、ゴールドカラーだったローターを控えめなシルバーカラーに変更。表面にはファントム公認キャラクター“Spook(スプーク)”の可愛らしい姿が刻まれています。
コレクターズアイテムとしてはもちろん、日常の中で愛用する時計としても魅力たっぷりです。気になった人はぜひチェックしてみてください。
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<文/&GP>
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