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Goldman Sachs、Apple Cardでの損失拡大も当面は継続か

Apple Card
 
Apple CardでAppleと提携関係にあるGoldman Sachsが、2023年第2四半期(4月〜6月)の業績を発表、同社のクレジットカード事業の損失が拡大しており、その主な原因がApple Cardであることを明らかにしました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Goldman Sachsが2023年4月〜6月期の業績を発表した。
2. Apple Card事業の損失は拡大している。
3. Goldman SachsのCEOは、Appleとの提携は長期的なものと発言。

Apple Cardが6億6,700万ドルの損失の最大要因

Goldman Sachsの4月〜6月期の業績は、前年同期比で58%の減益となりました。米メディアBloombergは、収益性の重要な指標となる自己資本利益率が4%に落ち込み、大手米銀の中で最悪となったと伝えています。
 
米メディアAppleInsiderによると、業績報告書のなかの「プラットフォーム・ソリューションズ(Platform Solutions)」事業にApple Cardが含まれており、同部門の6億6,700万ドルという損失額の最大要因が、Apple Cardであるとのことです。
 
業績報告には、信用損失引当金が6億1,500万ドルとあります。これにはクレジットカード事業の損失やPOS事業の負債のための準備金が含まれています。
 
プラットフォーム・ソリューションズ事業の信用損失は5億4,400万ドル、営業経費は9億8,700万ドルなので、同事業部の4月〜6月の純利益である6億5,900万ドルをはるかに上回っています(つまり赤字)。

当面Appleとの提携解消はない?

Goldman SachsはApple Cardにより、すでに10億ドルを超える損失を被っています。
 
しかし同社のデイビッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は業績発表において、Appleとの提携は長期的なものであり、預金(Apple普通預金)も引き続き増やしていくと述べ、当面はAppleとの提携解消は考えていないことを示唆しました。
 
一方Goldman Sachsの役員らは、消費者金融部門(プラットフォーム・ソリューションズを指す)が黒字転換するのは2025年になると考えている、としています。当初の黒字転換目標時期は2022年末でした。

 
 
Source:Goldman Sacks(PDF) via AppleInsider,Bloomberg
Photo:Apple
(lunatic)

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