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Air Indiaが機内でiPadの本格活用を計画〜乗客向け以外にナビゲーションも?

air india
 
インド最大の航空会社Air India(エア・インディア)が、Appleとの大掛かりなコラボレーションを計画していることが分かりました。具体的には、機内の航空ナビゲーションシステムをiPad向けに構築するのではないかと噂されています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Air IndiaのウィルソンCEOがApple本社を訪問した。
2. 同CEOはiPadの貸し出しに以前から前向きな姿勢を示してきた。
3. 将来的には航空ナビゲーションシステムもiPad向けに開発か。

CEOがApple本社を訪問

Air IndiaAppleとのコラボレーション計画は、ニュースサイトMintが独自に入手した内部メールから発覚したものです。
 
メールによると、同航空会社のキャンベル・ウィルソン最高経営責任者(CEO)が部下とともに「さらに緊密なコラボレーションの機会を模索するべく」米カリフォルニア州にあるApple Parkを訪れ、話し合いの場を設けたことが示唆されています。

一体なんのために?

残念ながら、メールには話し合いの詳細が記載されていませんでした。
 
ただしウィルソンCEOは、Air Indiaを率いるようになる以前、シンガポール航空傘下のScootで、機内のエンターテインメントシステム(座席背部についている画面)を撤去してiPadに置き換えた実績を持っています。これによって、乗客が好きなコンテンツをこれまで以上に気軽に楽しめるようになっただけでなく、機体の重量も7%減少、座席数が40%増加しました。
 
同様の試みをAir Indiaで実施することはすでに明かされており、2023年5月には、同社がAppleのiPadにとって最大顧客の一つになったと発表されています。
 
しかし今回のApple本社訪問は、さらに一歩進んだコラボレーションが目的のようです。
 
実際、デザインに関する専門知識や炭素排出量の削減についてアドバイスを求めたことが、複数の情報筋による証言から明らかになっており、航空ナビゲーションシステム(コクピットの操縦システム)にiPadを活用するのではないかとの見方も浮上しています。
 
Appleにとってもインドの存在感は年々強まっており、最近も同国最大の財閥Tataグループが、iPhoneの量産に乗り出すべくWistronの現地工場を買収しています。
 
Source:Mint via AppleInsider
(kihachi)

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