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iPhone16シリーズまではQualcommが5Gモデムチップを供給か

Qualcomm Apple logo
 
Appleはモデムチップの供給においてQualcommへ完全に依存している現在の状況から脱するため、モデムの自社開発を進めていますが、自社設計モデムを搭載したiPhoneの登場は、2025年以降になりそうです。

iPhone SE(第4世代)は2024年には発売されない

これまでは2024年発売見込みのiPhone SE(第4世代)が、Apple独自設計の5Gモデムを搭載する最初のiPhoneになるといわれてきました。
 
しかしAppleによる5Gモデムの開発は計画通りに進んでおらず、iPhone SE(第4世代)の発売時期が2024年から2025年へと1年延期されるとの予想が、今年4月に伝えられました。
 
そしてつい先日には、Barclaysのアナリストらが、iPhone SE(第4世代)が2024年に発売されることはないと、改めてその可能性を否定しており、その理由は5Gモデムの開発の遅れではないかと推測されています。

当初は2024年までにモデム開発を完了する計画だった

ではApple独自設計の5GモデムはどのiPhoneから搭載開始されるのでしょうか。
 
AppleとQualcommは、iPhoneへのモデムチップ供給とロイヤリティの支払いをめぐり、数年間に及ぶ泥沼の法廷争いを展開しましたが、2019年4月に全面的に和解。改めてライセンス契約やチップセット供給契約を締結しました。
 
一方でAppleは、2019年7月にIntelのスマートフォン向けモデム事業を買収5Gモデムの独自開発を推進してきました。
 
その後公開されたAppleとQualcommの係争資料から、Appleが少なくとも2023年までは、Qualcomm製モデムを採用する計画であったことが判明しています。
 
つまり当初Appleは2024年までに独自の5Gモデムの開発を完了、iPhoneに搭載する計画だったと推測されます。

iPhone16シリーズはX70かX75モデムを搭載?

しかしWccftechは、2024年発売のiPhone16シリーズはQualcommのSnapdragon X70モデムを搭載するのではないかと推測しています。
 
ちなみに現行のiPhone14シリーズが搭載しているのはSnapdragon X65モデムです。iPhone13シリーズはSnapdragon X60モデムを搭載しているので、順当にいけば今年発売のiPhone15シリーズはSnapdragon X70モデムを採用するはずです。
 
となるとiPhone16シリーズは本来であればSnapdragon X70の次のモデム(X75)を搭載するはずですが、WccftechはAppleは2025年までに独自開発の5Gモデムを完成させて生産を開始するので、iPhone16シリーズまではSnapdragon X70でしのぐのではないか、と考えているようです(コストが理由のようです)。
 
ただしQualcommは2023年2月にすでにSnapdragon X75モデムを発表しているので、iPhone16シリーズにはSnapdragon X75モデムが搭載される可能性もあります。

 
 
Source:Wccftech
(lunatic)

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