【2023夏 最新帽子特集6】
例年以上の酷暑になると囁かれている今年の夏。一歩外へと出れば、容赦なく降り注ぐ太陽光とジワジワと体力を奪う熱気に気分もゲンナリ。だからと家に引きこもってインドア三昧で過ごすのは、さすがにもったいない。ならばいっそのこと、アウトドアに飛び出すという選択肢も。そんな時に絶対必須のアイテムが、他ならぬ“帽子”だ。
マストであるがゆえ需要も用途も幅広く、種類も多種多様、となれば無策では選びがたい。求める要素は、機能性・デザイン性・値段のトータルバランス。この三つ巴を見事にクリアする帽子として導き出された答えが、“アウトドアブランドが作るハット=アウトドアハット”である。ここでは今夏を快適に過ごすのに間違いなしの5モデルを集めた。
1. シンプルな見た目に秘められしゴアテックスの機能性
THE NORTH FACE
「ゴアテックスハット(クラシックカーキ×ブラック)」(7480円)
アウトドアだけでなく、タウンユースを想定したウエアなど現代のライフスタイルに適応したプロダクツも展開するTHE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)。近年ではファッションとして取り入れる人も多いが、フィールドでの使い勝手を追求した機能性の高さこそが、多くの支持を集める理由である。
ここで紹介するハットもまた然り。パッと見はコットンライクな風合いだが、実はナイロン100%。中間層にePTFEが挟み込まれた防水透湿素材の定番中の定番、ゴアテックス プロダクツ素材を表地に使用している。
外からは見えない内側に、13mm幅のしっかりとしたシームシーリング加工を施すことで、防水性を向上させている点も見逃せない。やや硬めで広めのブリム(ツバ)は、雨に濡れてもシルエットを保持しやすく、雨の吹き込みを軽減。またアゴ紐も備えているので、急な突風に吹かれて帽子が飛ばされる心配もない。
しかも何より嬉しいのが、至極シンプルなデザイン性。サイドのピスネーム以外に主張するものがないことで、トレッキングやキャンプといったアウトドアだけでなく普段の着こなしにおいても活躍する。
2. ナチュラルな質感と気の利いたディテールが光る万能型
HELLY HANSEN
「プレイハット(ヘリーブルー)」(6600円)
1877年にノルウェーの港町で創業したHELLY HANSEN(ヘリーハンセン)。元々、セイリングギアブランドだったこともあり、1990年代はマリンなイメージが強かった同ブランド。現在は海のみでなく山にも活躍のフィールドを広げているが、やはり海が似合うブランドであることは間違いない。
この「プレイハット」がその証明だ。表地はナチュラルな風合いのタイプライター生地を採用。裏地にポリエステルメッシュを配することで、汗をかいても肌離れが良く、実に快適。
ブリムの先端部分に忍ばせたワイヤーで好みの形を作るだけでなく、内側後頭部に備えられた面ファスナーでフィット感を高めれば、より自分好みの被り心地を楽しむことが可能。
また、サングラスを外した際に、差し込んでおけるホールドスリットもありがたい限り。せっかくのお気に入りを、どこかに置き忘れたり落として失くす心配もない。この他のカラバリとして、柔らかな色合いで肌に馴染むカーキ系のウェットロープも用意。どちらも汎用性が高く、実に悩ましい!
>> HELLY HANSEN
3. ストラップの柄とボディカラーの組み合わせは“お任せ”
KAVU
「オーガニックストラップバケットハット(キャラメル)」(7150円)
アウトドアウエアだからと、いたずらに最先端の機能性ばかりを求めるのではなく“いかに自分らしくフィールドでの活動が楽しめるか”を念頭に置いてモノ選びをするのもアリ。シアトル発祥のKAVU(カブー)はまさにそう。
同ブランドを象徴するディテ―ルである柄模様のウェービングストラップをクラウンに配し、柔らかく形を変えるブリムが楽しげな定番のバケットハット。軽くリラックスした被り心地は。アウトドアでの大切な時間を共に過ごす相棒としても適任だ。
自然の中で気持ち良く過ごすためにもサスティナブルへの配慮が求められる昨今。本モデルは100%オーガニックコットンを使用しているからか、フィールドの風景ともよく馴染む。カラバリが豊富なのも魅力。
写真のキャメルをはじめ、定番色のジェットブラックやヘリテージカーキ、通好みなプラムやベアブラウン、さらに3色で切り替えたアグリーなど10色が揃う。ただし、ボディカラーとウェービングストラップの柄の組み合わせはお任せなので、購入の際は要注意。
>> KAVU
4. 独自技術“オムニシェイド”搭載で紫外線を約98%カット
Columbia
「シッカモアブーニー(Shark Multi)」(5390円)
アメリカはオレゴン生まれのアウトドアファッションブランドColumbia(コロンビア)といえば、高レベルの防水性と透湿性を両立させた“オムニテック”を筆頭とした独自テクロノジーで知られ、その優れた機能性は様々なアイテムで存分に発揮されている。
この「シッカモアブーニー」では、柔らかな着用感のコットン100%素材に独自のサンプロテクション機能“オムニシェイド”を搭載。UPF値は50。紫外線を約98%まで遮断することで、日焼けによる体力低下を防ぐ。
さらに、直接肌に触れる帽子の内側にもひと工夫。汗止めバンドに吸水速乾素材を使用し、汗が乾いた際に感じる着用時のストレスを緩和してくれる。フィッティング調整に欠かせないアゴ紐は脱着可能で、家庭でも簡単に洗濯が出来るのもありがたい限りだ。
落ち着きのあるベーシックカラー、配色が目を引くインパクト抜群のマルチカラー、カジュアルなデニムカラーと印象の異なる5色展開。せっかくならテンションを上げてくれる彩りのマルチカラーを選んでみては。
>> Columbia
5. ミニマルなデザインで洒落感を漂わせるストローハット
L.L.Bean
「エル・エル・ビーン・サンスマート・ストロー・ハット」(6490円)
ブランドは、アメリカのメイン州にて1912年にスタートした老舗アウトドアブランドL.L.Bean(エル・エル・ビーン)。日本では牧歌的で野暮ったいイメージを持たれがちなアイテムに、アメリカらしい洒落感を漂わせるデザイン手腕はさすがの一言。
ワイド幅のブリムは日差しをシャットアウトするだけでなく小顔効果も狙えるので、体型が露わになる夏コーデに効果抜群だ。
アイテム名こそストロー・ハットだが、ボディに使用されているのはペーパー素材100%。軽いだけでなくUPF 50+で紫外線を約97.5%以上も遮断し、肌の大敵である日焼けから肌を守る。デザインに注視すると、中折れハットの定番意匠であるリボンがなく、デザインはいたってシンプルであることがわかる。
むしろ、フィット調節が可能なコードロック付きのストラップと控えめにブランドロゴを記したピスネームのみというミニマルさが、汎用性を高めている。
>> L.L.Bean
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8月に入るまで、まだ1週間以上もあるというのに各地で連日の30℃オーバーを記録する日本列島。帽子の必要性は“あれば便利”から“ないと健康に害を及ぼす”まで引き上がり、屋外に出る際は完全にマスト。
今回はアウトドアシーンでの使用を想定して集めたが、“やりすぎない機能性とデザイン性”を共通項としているので、もちろんタウンユースにも対応することは明白。タフで優れた機能性を日々の生活に取り入れて、快適にこの夏を乗り切ろうではないか!
>> 2023夏 最新帽子特集
<文/TOMMY メイン写真/田中利幸>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/544351/
- Source:&GP
- Author:&GP