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Appleは英プレミアリーグのグローバル放映権を諦めた?副社長が回答

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イギリスのサッカー・プレミアリーグ放映権をAppleが取得するのではないかとの噂について、同社の副社長が否定的な見解を明らかにしました。グローバル配信が叶わない以上は、放映権を取得しても大きなメリットがないと考えているようです。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. エディー・キュー副社長が放映権の入札に後ろ向きな態度を示した。
2. Appleとしてはグローバル配信にこだわりたい。
3. 当面は米メジャーリーグサッカーの配信成功を最優先か。

以前からプレミアリーグ参入の噂はあった

Appleは以前から英プレミアリーグの放映権獲得に関心を見せており、2023年1月にも権利取得を目指していることが報じられていました。
 
2025年には、現在放映権を有しているSky SportsやBT Sportとプレミアリーグとの契約が終了するため(日本ではSPOTV NOWとABEMAが放映権を所有)、AppleのほかにもAmazonなどのテック企業が入札に意欲を示しているとされています。
 
しかし、Appleのサービス部門を統括するエディー・キュー副社長は、グローバル配信の権利を取得できない以上、プレミアリーグの入札には乗り気ではないようです。

エディー・キュー副社長はかなり消極的

Daily Mailの取材に対し、キュー副社長は「独占権という単語は好きではない。重要には違いないが、グローバルな権利こそが大切だからだ」と前置きしたうえで、「手に入るはずなのに得られないものに対して、ワクワクすることはないね」とし、Appleはあくまでもグローバル企業として世界中のユーザーを視野に入れていると強調しました。
 
つまり、10年間の世界的な独占配信権を取得した米メジャーリーグサッカー(MLS)と異なり、地域を限定した配信権しか取得できないならば強い興味は持てない、というわけです。
 
さらにキュー副社長は、Appleが自社製品に膨大なリソースを投入しているとし、MLSと同じようなスケールで全試合の生放送やマルチビューイングなどができないならば「(投資として)意味はない」とも述べ、当面はMLSに専念していく考えを示しました。

まずはMLSを最優先したい?

入札の明確な否定はしなかったものの、独占的なグローバル配信権を持てないばかりか、米メジャーリーグベースボール(MLB)のように複数の主要先進国すらカバーできない以上、プレミアリーグにこだわる意味はないと考えているのでしょう。
 
あくまでもAppleは、配信を武器にして製品やサービスを世界中の消費者に購入してもらうのが本業であり、スポーツ配信やコマーシャルで利益を上げる企業ではないからです。
 
なお、プレミアリーグへの参入こそ可能性は低くなりましたが、この他にもドイツのブンデスリーガオランダのエールディヴィジとの交渉が噂されています。
 
 
Source:Daily Mail via MacRumors
(kihachi)

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