株式会社Unlaceは、「カウンセラーの分身AI」実装に向けたテクノロジー構想を公開。構想の第一弾として、カウンセラーに向けた新機能「AIトレーニング(β)」の提供を開始しました。
また、今回の構想発表に伴い、ブランドロゴの変更を含めブランドアイデンティティを刷新。『Talk & Talk – もっと、たくさん話そう。』をテーマにUnlaceの新たなアイデンティティを作成しました。制作元・株式会社ケルンのアートディレクター タカヤ・オオタ氏は『友人・知人や専門家に相談することへの抵抗感を減らし、より早期にメンタルセルフケアにつながる社会になってほしい』とメッセージを寄せています。
誰もが利用をためらわないメンタルヘルスケアの実現へ
株式会社Unlaceによると、現在の日本では、状態が悪化するまで対処せず、病名を診断されるほどの状態になってはじめて精神科、心療内科などを受診するケースが多いといいます。
この原因のひとつとして、「会社や周囲の人に知られると不利益を被るかもしれない」という社会的スティグマがあるそうです。さらに、欧米と比較しても通院以外の選択肢としてカウンセリングなどのメンタルヘルスケアを検討する人が少ないとのこと。
こうした背景から、同社では“誰もが利用をためらわない”メンタルヘルスケアサービスの実現を目指しています。
一方、日本ではまだ社会に向けた啓蒙が必要な状況のためプロモーション費用が必要不可欠であり、人件費が大きな割合を占めるカウンセリングは利用金額が比較的高くなってしまう実情があるとのこと。金額を下げて提供することはカウンセラーへの報酬を下げることに直結するため、カウンセラー側が苦労するケースが発生してしまいます。
同社は今回、このような課題を生み出しているメンタルヘルス業界の構造を大きく変えていくことを目指し、「カウンセラーの分身AI」実装に向けたテクノロジー構想を発表しました。
オンラインカウンセリングサービス「Unlace」
Unlaceのカウンセラーは、医師や公認心理師、臨床心理士、精神保健福祉士のみ。厳選された100名の資格保持カウンセラーが活動しています。
事前のヒアリングをAIが担当
同サービスでは、ユーザーの相談内容を事前にAIが解析し、類似する事例を過去に担当したカウンセラーをユーザーに紹介します。事前のヒアリングをAIが担当することで、漠然とした悩みでも客観的に整理することが可能。AIとのやり取りをもとに相談を始められることで、話したいことにすぐ辿り着くことができるといったメリットもあります。
このほか、カウンセラーからのコンタクトやオンライン状態、悩みのカテゴリーなどをもとに、ユーザーがカウンセラーを見つけることも可能です。
人事担当者の悩みをサポートする企業向けプラン
同社では、会社が利用料金を負担することで従業員が気楽にカウンセリングを受けられる企業向け福利厚生プラン「Unlace For Business」も用意しています。人事労務担当者の「勤怠の安定しない社員がいて心配」「メンタルヘルス面談を行っているが、リソースが足りていない」などといった悩みをサポートします。
分身AIでカウンセリングを身近にする新構想
また、この分身AIを安価で提供することにより、メンタルヘルスケアサービスの利用ハードルを下げ、オンラインカウンセリングが特定のタイミングや一部の人が利用する“非日常的なもの”ではなく、生産性や活力の向上、リスクマネジメントにも活用されるサービスとなることを目指していく構えです。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000073905.html
公式サイト:https://www.unlace.net/
(文・miyu sato)
- Original:https://techable.jp/archives/215007
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:sato