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国連、学校でのスマートフォンの使用禁止を世界的に呼びかけ

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教室の混乱に対処し、学習を向上させ、ネット上のいじめから子ども達を守るために、学校でのスマートフォンの使用を禁止すべき、との報告書を国際連合が発表しました。国際連合の教育科学文化機関であるUNESCOは、過度の携帯電話の使用は学業成績の低下に繋がり、長時間のスクリーン利用は子どもの情緒の安定に悪影響を及ぼすという証拠があるとしています。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1.国連、学校でのスマートフォンの使用を禁止すべきとの報告書を発表。
2.UNESCOは、過度の携帯電話の使用は子どもに悪影響を与えると主張。
3.約4分の1の国が既に学校でのスマートフォンの使用を禁止。

約4分の1の国が既に学校でのスマートフォンの使用を禁止

UNESCOが200カ国を対象に行った調査によると、約4分の1の国が既に学校でのスマートフォンの使用を禁止しているということです。全国的に禁止していない国があるものの、多くの学校が個別に方針を定めており、英国がその一例です。
 
英国の中等学校のスマートフォンに関する方針は、各学校の校長が決定するため様々ですが、通常、学校の敷地内では携帯電話の電源を切り、教室内では教師の許可がなければ使用できないようにしています。校内で携帯電話やその他のデジタル機器を不正に使用すると、没収や居残りなどの罰則が与えられる可能性があるということです。
 
2018年にこの方針を導入したフランスのように、完全な禁止が必要だと感じている政府も多いです。フランスでは、学校に携帯電話を持ち込むことは認められていますが、休憩時間を含め、始業から終業までの間、携帯電話を使用することは禁止されています。

日本の学校における携帯電話の取扱い

日本では文部科学省が2009年より、小中学校ともに学校内への携帯電話の持ち込みは「原則禁止」としてきました。
 
しかし、2020年7月には、小学校では遠距離通学や公共交通機関を利用した通学のためなどの事情がある場合は、例外的に持ち込みを考慮するという方針に変わり、中学校の場合は「条件付きで容認する」としています。
 
 
Source:United Nations,The Guardian,文部科学省 via 9to5Mac
Photo:Apple
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