福岡工業大学生命環境化学科の赤木研究室は、クロスリアリティ(XR)技術を利用したメタバースを授業に導入する取り組みを始めました。
メタバースプラットフォームの研究開発と実証実験に取り組む民間の非営利団体MPUFの枷場博文氏らと共同研究を行い、メタバースが学生の学びに与えるプラスの影響について実証します。
ユニークな空間にアバターで参加できる「Akagi Lab」
さらに、現在作成中の「細胞空間」では、ミクロサイズになった感覚で生物の細胞内部に入り込み、細胞内部の構造を3Dで体感して学ぶことも。今年度から生命環境化学科の1年生の必修科目「生命環境基礎」でも一部を紹介し、希望する学生に体験してもらう予定です。
メタバース授業のメリット、脳科学の分野からも調査中
赤木研究室では、「Akagi Lab」をゼミナールに活用したり、メタバースで開かれた学会のポスターセッションに参加したりしています。
同研究室は、身体性を持ったアバターで自由に行動できるXR空間では、対面のコミュニケーションが苦手な学生でもアバターを介すことで活発に議論できるなど、より主体的な授業への参加を促せる可能性があると考えています。
また、学生たちの発話量・移動距離・リアクションなどのログをデータ化することで、「学生の意欲や関心度合いの客観的な把握」を目指すといいます。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000047155.html
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/214227
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口千穂