マッキンゼーの「The economic potential of generative AI」によると、ジェネレーティブAIは年間2兆6000億ドルから4兆4000億ドルの範囲の経済的利益をもたらす可能性があり、国内でも数兆円の経済効果が見込まれるといいます。
株式会社KandaQuantumは、ビジネス向けジェネレーティブAI統合ソリューション「CalqWorks」を開発。8月以降に正式リリースを予定している法人版の事前登録法人数は、1200社を超えました。
そしてこのたび、「CalqWorks」に発注先提案AI「CalqSearch(カルクサーチ)」を追加。有償版「CalqWorks」の新機能として限定公開し、ジェネレーティブAI特化の受発注プラットフォームとして始動します。
ビジネス向けAIツールが集まる「CalqWorks」
提供しているツールには、ChatGPT APIとWhisper APIを導入したAI議事録「CalqTalk」、プロジェクト管理支援AI「CalqTask」などがあります。
なお、2023年2月には事業者ごとのマッチング・コラボレーション機能としての「CalqMatch」、同年6月には社内や事業者間のプロジェクトマネジメント機能としての「CalqPM」の実証実験に関する情報を公開しました。
AIが発注企業を提案・理由説明、メール文章も生成
今回の「CalqSearch」は、「良い発注先を検索するのが難しい」などの発注側の課題と、「発注側の課題や予算感のヒアリングに時間がかかる」といった受注側の課題を受けて追加されたもの。
活用しているのは、ジェネレーティブAIと量子AI、およびベクトルデータベース(セマンティック検索型DB)。これにより、不適切な業者選定によるリスクを抑え、効率的かつ最適な事業展開を可能にします。
現在、日程提案機能を構築中。加えて、AIがリアルタイムでプロジェクトの全体像を監視し、早期の問題検出と迅速な対応策の提示を可能にするマネジメント機能の実証実験も行っています。
将来的に、時系列を含めた大規模な受発注最適化には量子コンピューター技術を用いて、万単位の事業者間取引をリアルタイムに最適化することを目指すようです。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000126.000082094.html
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/214495
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口千穂