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Apple、生成系AI開発中とクックCEO明かす。研究開発費は四半期で1兆円

Siri Apple
 
AppleGPT」と噂される、Appleによる人工知能(AI)技術開発について、ChatGPTのような生成系AIの開発に複数年にわたって取り組んでいるとティム・クック最高経営責任者(CEO)が語りました。AI開発への注力により、研究開発費は四半期で1兆円に達しています。

 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleのティム・クックCEOが、生成系AIの開発に取り組んでいると語った。
2. 前年同期比で約10%増加した約1兆円の研究開発費の増加要因。
3. Appleの生成系AIは「AppleGPT」と噂され、来年に大きな発表との報道も。

生成系AI、複数年に渡り開発

Appleの2023年度第2四半期業績発表にあわせてティム・クックCEOは、前年同期比で約6億ドル(約855億円)約10%増加し、74億ドル(約1兆円)にのぼる研究開発費についてReutersに語りました。
 
クック氏は、Appleが数年間にわたって生成系AIを含む幅広い分野の人工知能技術の研究を続けており、人工知能技術への投資が研究開発費の増加につながっていると明かしました。
 
Appleの人工知能研究は、留守番電話の音声メッセージをiPhoneが自動で文字起こしするiOS17の新機能などに活用されている、と述べています。
 
またクック氏は、CNBCのインタビューに、Appleは人工知能と機械学習を基本的なコア技術と考えており、全ての製品に組み込まれている、と語っています。

噂の「AppleGPT」、来年に大きな発表との報道も

ChatGPTなどの生成系AIは、MicrosoftやAlphabet(Googleの親会社)などテクノロジー企業が開発にしのぎを削っています。
 
ティム・クックCEOは、5月の業績発表では生成系AIについて慎重な姿勢を示していました
 
先日Bloombergのマーク・ガーマン記者は、事情に詳しい複数の関係者からの情報として、AppleがAppleGPT」と噂される生成系AIの開発に取り組んでおり、Appleは来年にAI関連の重要な発表を行う可能性があると報じています。同技術は、現段階では従業員向けの内部利用に限られているようです。
 
しかし、Apple関連の著名アナリストであるミンチー・クオ氏は、Appleの生成系AI開発に遅れが生じており、2024年に発表が行われることはない、との予測を発表しています。
 
 
Source:Reuters, CNBC via 9to5Mac
Photo:Apple
(hato)

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