ソニーが、iPhone15シリーズ向けCMOSイメージセンサー(CIS)の歩留まりを上げるのに苦しんでおり、供給不足になる可能性が指摘されています。
著名アナリストのミンチー・クオ氏は、2024年もソニーのCIS供給はほぼすべてがiPhone16に向けられるため、その他のスマホメーカーはWill Semi製CISを購入することになると述べています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. ソニーが供給するハイエンドCISは今年だけでなく来年もそのほとんどがiPhone向けとなりそう。
2. Apple以外のスマホメーカーはソニー製CISを入手できない状況が続く。
3. その結果Will SemiのCIS受注が増え、市場シェアも拡大する。
ソニーのハイエンドCISはすべてiPhone向けに
クオ氏によると、2023年発売のiPhone15、iPhone15 Plusが3層構造の新たなCISを搭載するのに続き、iPhone16 ProおよびiPhone16 Pro Maxも同じ設計のCISを採用するため、ソニーによるハイエンドCISの供給は2024年もほぼAppleに全振りされる状況が続くとのことです。
これによりソニーによるApple以外のメーカーへのCIS供給数は少なくなり、Will Semiが2023年に続き2024年も、中国スマホメーカーからの受注を獲得することになるとクオ氏は見ています。
恩恵を受けるのはWill Semi
ソニーの供給数が少ないことで、4,800万画素以上のハイエンドCIS市場におけるWill Semiのシェアが急速に伸びるとクオ氏は予想しています。2023年下半期(7月〜12月)におけるWill SemiのハイエンドCISの出荷数は、前年比で約35%増となる見通しです。
そして2024年も、ソニーのハイエンドCISがApple以外のスマホメーカーに振り分けられる数量が少ないため、Will SemiのハイエンドCIS出荷数は前年比で約40%〜50%増、CIS合計では同じく15%〜20%増になるというのがクオ氏の予想です。
Source:Medium/Ming-Chi Kuo
Photo:Jonas Daehnert/X
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-547666/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania