工場や学校では複数の人が働いているため、火災発生時には混乱が生じやすく、適切な避難行動をとることが重要とされています。
そんななか、株式会社理経は、東京海上ディーアール株式会社と共同で、火災発生時の煙を再現した「煙避難体験AR」を開発しました。
同ARを利用することで、よりリアルな状況を体験し、適切な避難行動を身につけることができます。
実際に火災が発生した建物内の煙を再現
実際に火災が発生した建物内の煙の状況をAR技術で再現し、リアルな状況下で適切な行動を学ぶことができます。
従来の訓練方法は、火災現場や煙を再現するために、訓練場所や装置の準備が必要でしたが、「煙避難体験AR」を使用すればおおがかりな準備が不要になり、効果的かつコストの削減につながります。
記憶に残りやすく、より効果的な訓練に貢献
「煙避難体験AR」でリアルな煙の視覚的効果を再現することで、体験者が火災発生時に起こりうる状況をより具体的に理解し、直感的に行動することができます。そのため、記憶に残りやすく、より効果的な訓練につながります。また、煙の色や濃さなどを手動で変更し、多様な煙のパターンを再現することが可能です。
防災訓練の準備・運営の負担などの課題解決へ
近年、地震や津波などの大規模災害を想定した防災訓練の重要性が高まっており、各地で自治体を主体とした防災訓練が実施されています。
一方、防災訓練実施に際して「事前準備や当日の運営が負担になっている」「場所を選ばずに訓練をしたい」「訓練内容の内容を充実させたい」などの声が多く寄せられているとのこと。「煙避難体験AR」は、それらの課題解決に役立ちます。
今後、株式会社理経らは製造業、学校、自治体など幅広く活用方法を提案していく方針です。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000025721.html
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/217249
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:はるか礒部