Appleの主要サプライヤーであるHon Hai Precision Industry(Foxconn)は現地時間2023年8月14日、同社第2四半期(4月〜6月)の業績を発表しました。
合わせて2023年通年での売上高予測について、以前は「横ばい」としていましたが、今回「若干の減少」へと下方修正しました。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Foxconnが2023年第1四半期の業績を発表した。
2. 同社は2023年通年での売上予想を横ばいから若干の減少へと下方修正。
3. FoxconnのiPhone生産台数は昨年よりも減少すると予想されている。
Foxconn、2023年第2四半期の業績を発表
Foxconnの2023年第2四半期の売上高は1兆3,045万ニュー台湾ドル(約4兆5,700億円)で、前年同期比14%減でした。売上総利益は836億ニュー台湾ドル(約3,820億円)で、同14%減となりました。
営業利益は309億ニュー台湾ドル(約1,412億円)で同30%減、純利益は330億ニュー台湾ドル(約1,510億円)で同1%減でした。
Foxconnの業績は、家電製品および企業向け電子機器への支出が、世界レベルで抑えられていることを意味すると、米メディアBloombergは記しています。
またアナリストらは、パンデミックの影響が当初の予想よりも長引くことを懸念しています。
予想を横ばいから若干の減少へと下方修正
Foxconnは2023年第2四半期の業績について、季節的な要因もあることを強調、第3四半期(7月〜9月)には若干回復するとしています。
しかし世界的な金融引き締め、地政学的リスクの高まり、インフレを含むさまざまな外的要因を考慮し、2023年通年での業績予想をこれまでの前年比横ばいから若干の減少へと下方修正する、とプレスリリースに記しています。
Foxconnの最大の顧客であるAppleも、2023年4月〜6月期のiPhone、Mac、iPadの売上高が減少したことを明らかにしていました。
FoxconnへのiPhone15組立発注数は減少する
Appleはこの秋発売見込みのiPhone15シリーズについて、昨年とほぼ同数の約8,500万台を製造するよう、サプライヤーに発注しているとBloombergは報じています。
これが事実であれば、世界的にスマホの売上が伸び悩むなかでもAppleはiPhone15の売れ行きに自信を持っていることになります。
Counterpoint Researchのアナリスト、アイバン・ラム氏は「アメリカ、中国、日本などの主要マーケットにおける需要減退や、Luxshareを含む他社への発注増により、今年第4四半期(10月〜12月)および来年第1四半期(1月〜3月)のFoxconnからのiPhone出荷台数は、前年同期よりも減少する」と予想しています。
Source:Bloomberg, Foxconn
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-548900/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania