iPhone15 Pro Maxに搭載されると噂のペリスコープレンズを用いた高倍率望遠カメラについて、光学式手ぶれ補正およびオートフォーカス機構を組み合わせた特許をAppleが出願していたことが確認されました。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhone15 Pro Maxに搭載されると噂の、ペリスコープレンズを用いた高倍率望遠カメラに関する特許が出願された。
2. 高倍率望遠カメラには、光学式手ぶれ補正とオートフォーカス機構が組み込まれるかもしれない。
3. 高倍率望遠カメラは、2024年にiPhone16 Pro Maxに加えiPhone16 Proにも搭載されると噂されている。
iPhone15 Pro Maxが搭載する見通しの高倍率望遠カメラとは
米国特許商標庁(USPTO)が現地時間2023年8月15日、Appleが出願していた「光学系を駆動するためのアクチュエータを備えた折りたたみカメラ」と題する特許を公開しました。
特許内で図示された折りたたみカメラは、プリズムを用いたペリスコープレンズによるカメラ(潜望鏡カメラ)のことです。
ペリスコープレンズを用いたカメラでは、入射光(下記図表1の110)をプリズム(112)を用いて90度曲げて光学レンズ(102)を通し、また90度曲げて(106)イメージセンサー(108)に結像することで、厚みを抑えながら光学倍率を上げることが可能です。
そのため、カメラモジュールの高さ(Z方向)は抑えられますが、横方向(X方向)に長くなります。
iPhone15 Pro Maxでは、横方向に長くなるペリスコープレンズを用いたカメラモジュールを搭載するため、望遠カメラの位置が本体中央寄りに変更される見通しです。
アクチュエータを用いたレンズ駆動の図示
今回出願された特許は、ペリスコープレンズを用いたカメラモジュールにおいて、「光学レンズ(下記図表2の102)の位置を、カメラモジュールに対して直角方向(OIS-XおよびOIS-Y)もしくは水平方向(AF)に動かす」ことに主眼がおかれています。
光学レンズはアクチュエータ(下記図表3Bの314と324、図表3Cの330)によって駆動され、直角方向への移動(332)では手ぶれ補正機構として作用し、水平方向への移動(326)ではピントの調整=オートフォーカスとして作用します。
ペリスコープレンズを用いた高倍率望遠カメラは、2024年にiPhone16 Pro Maxに加えiPhone16 Proにも搭載されると噂されています。
Source:USPTO via AppleInsider
Photo:Apple Cycle(@theapplecycle)/X
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-548935/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania