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【レビュー】Apple Watch用国産ブラウザアプリ「ワードウォッチ」使ってみた


 
Apple Watchで各種Webサイトを表示できるブラウザアプリ「ワードウォッチ」をインストールして試してみました。基本機能は無料で、会員登録なども不要で利用できます。iPhoneを取り出せない状況でも、Apple WatchでWeb検索ができる体験にワクワクできました。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Apple Watch用ブラウザアプリ「ワードウォッチ」を試した。
2. iPhoneを取り出さずに手首でWeb検索が可能。
3. 改善を希望する点もあるが、活用方法の幅が広そうで楽しい。

 

通常、Apple WatchでのWeb表示は限定的

Apple Watchでは、watchOS5(2018年公開)からメールに含まれるリンクを開いてWebサイトを閲覧できますが、文字と写真だけが簡易表示される程度で、機能は限定的です。
 
「ワードウォッチ」は、アプリ開発者kiminori kubota氏が制作した、Apple WatchでWeb検索、ブックマークしたページを開くなどの機能を持つ、無料で使える本格的なブラウザアプリです。
 
Apple Watchの小さな画面でどの程度Webブラウザとして使えるのか気になったので、アプリを試してみました。

Apple Watchに入れて使ってみた

「ワードウォッチ」アプリを、筆者が使用しているApple Watch Series 5(44mm、GPSモデル)にインストールして使ってみました。
 
Apple Watchでアプリを起動すると、「Web Search」「Bookmark」「類義語検索」「Setting」「Help」のメニューが並んでいます。
 

 

 
なお、iPhoneのアプリからは検索エンジンの並び替えや追加、ブックマークの追加・編集といった操作ができます。
 

 

Apple WatchでWeb検索してみた

筆者のApple Watchにインストールした「ワードウォッチ」で、Web検索をしてみました。
 
キーワード検索は、Apple Watchに話しかける音声入力か、iPhoneからの文字入力が利用可能です。
 
マイクのアイコンをタップすると、Apple Watchが音声認識でキーワードを入力します。キーボードのアイコンをタップすると、iPhoneから文字入力するよう促され、iPhoneに入力画面が表示されます。
 

 
「iPhone Mania」で検索してみたところ、音声は「iPhoneマニア」と認識されるものの、検索エンジンにGoogleやGoogleニュースを指定すると、検索結果ページが表示され、目的の検索結果が表示されました。
 

 
音声認識は、はっきり話せば高い精度で認識してくれますが誤認識もあるので、固有名詞などはiPhoneで文字入力するほうが正確です(ただ、iPhoneで文字入力できる状況なら、Apple Watchで検索する必要がない気はします)。

リンクを開く動作は軽快、画像の多いページは苦手

Web画面は、Digital Crownを回すか、スクリーンのタッチ操作で画面をスクロールできます。リンクをタップすれば、Webサイトを開くことができます。リンクからWebページを開く動作はスムーズで、ストレスに感じることはありませんでした。
 
スクリーンの左右の縁をスワイプすると、前のページに戻る/進む操作ができます。ただし、操作の時点でページが読み込み中だと反応に少々時間がかかります。
 
いくつかのWebサイトを検索して閲覧したところ、スマートフォン版ページが用意されているWebサイトはスマートフォン版ページが表示されましたが、一部のページではレイアウトが崩れて表示されました。画像の多いページは表示にやや時間がかかる印象です。
 

 
Appleオンラインストア、Yahoo!JAPANにはログインできず、GoogleへのログインはApple Watchのブラウザが非対応でログインを拒否されました。YouTube動画の再生はできませんでした。ログイン情報が必要となるような操作は、iPhoneに任せるのが良さそうです。
 
Apple WatchでYouTubeを再生したい場合は、以前レビューしたアプリ「WatchTube」を使うのが良いでしょう。

検索エンジン&ブックマークはiPhoneで編集

「ワードウォッチ」では、Apple Watchで使用する検索エンジンやブックマークの追加・変更は、iPhoneアプリの設定メニューで作業します。
 
「Edit AppleWatch SearchEngine」から「編集」で並び替えや削除ができるほか、「+」をタップして、使用したい検索エンジンで「アップル」と検索する、という独特な方法で検索エンジンを追加できます。
 

 
「Edit AppleWatch WebBookmark」から「+」をタップして、Webサイトを追加してみました。
 
WebサイトのタイトルとURLを入力して「Change Image」をタップすると、「サイト名 + icon」の画像検索が実行され、表示されたファビコン(Webサイトのアイコン)をブックマークと一緒に設定できます。
 

 
どちらも、画面下の「Synchronize AppleWatch」をタップすると、設定がApple Watchアプリに反映されます。

類義語検索はSiriでの読み上げも

「ワードウォッチ」のユニークな機能に、類義語検索があります。この機能はオフラインでも利用できます。
 
音声またはiPhoneから検索すると、関連する単語が表示されます。
 

 
表示された単語をタップすると、さらに関連する単語を検索できます。画面右上のメニューボタンから「スピーカーで再生」を選ぶと、Siriが単語を読み上げてくれます。

iPhoneを取り出せない場面でWeb検索が便利そう

Apple Watchの小さい画面でWebブラウジングをする状況は限定的かもしれませんが、ポケットやカバンからiPhoneを取り出して見るのが難しいような場面で、さっと情報を確認するのに便利だと思いました。
 
Apple Watchのコンプリケーションに「ワードウォッチ」を追加しておけば、直前に開いた画面を見られるので、気になるスポーツの試合の動向を会議中にさりげなく確認するようなことも可能です。
 

 

気になることもあるが、活用方法を考えるとワクワク

筆者が「ワードウォッチ」を使ってみて最も気になったのは、画像の多いページなどではページ読み込みに時間がかかり、「閉じる」をタップしてから反応に時間がかかる場合があることです。
 
なお、ページ読み込み速度と「閉じる」への反応の遅さは、Apple純正「メール」アプリからリンクを開いた時も同様なので、Apple Watch Series 5の処理能力に起因する問題と思われます。
 
S6チップ搭載のApple Watch Series 6以降や、3年ぶりの刷新となるS9チップを搭載し処理性能が向上すると噂のApple Watch Series 9なら、さらにキビキビ動作するかもしれません。
 
操作性については、スクリーン左右の縁のスワイプでの戻る操作に加えて、画面上端を下にスワイプすると表示が更新されると良いと感じました。
 
また、閲覧するWebサイトやApple Watchのバッテリー状態にも左右されますが、通常のApple Watch使用と大きく異なる使い方をする性質上、Apple Watchのバッテリー消費が早くなるので、バッテリー残量に気を配りながら使うのが良さそうです。
 
バッテリー容量が新品時の80%になった筆者のApple Watch Series 5の場合、「ワードウォッチ」で約10分間、Web閲覧などの操作をしていたところ、バッテリー残量は100%から97%に減少しました。
 
以上、気になったことを書きましたが、さりげなくWeb情報を確認したい場合などで便利に活用できると思いますし、なによりApple Watchの小さな画面でWebサイトを見られる、というのは純粋にワクワクします

Apple Watchからの検索1日10回までは無料

「ワードウォッチ」は、iOS16.0以降のiPhone、watchOS9.0以降のApple Watchに対応します。インストールサイズは136MBです。
 
基本機能は無料で使用できますが、無料版だとApple WatchからのWeb検索回数が1日10回までという制限があります。300円のアプリ内課金で一度アドオンを購入をすると検索回数の制限を撤廃でき、広告も非表示になります。ブックマークの利用と類義語検索は課金なしで無制限に利用できます。
 
Apple Watchから頻繁に検索したい方は、課金を検討しても良いでしょう。1日10検索以内のライトユーザーには無料で使用できるというのは良心的だと思います。
 

ワードウォッチ
カテゴリ:仕事効率化
現在の価格: 無料(App内課金あり)

※アプリの金額については記事執筆時の価格を記載しております。インストール前に、「App Store」での表示価格をご確認いただきますようお願いします。
 
 
Source:ワードウォッチ(App Store)
(hato)

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