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どこが進化した? サムスンの最新折りたたみスマホ「Galaxy Z Flip5/Z Fold5」を実機チェック!

サムスン電子ジャパンが折りたたみスマホの最新モデル「Galaxy Z Flip5」と「Galaxy Z Fold5」の日本発売を発表しました。どちらも9月1日にドコモとauから発売されます。

▲8月22日に東京都内で発表会が開催され、同日から予約がスタート

Galaxy Z Flip5の256GBモデルの価格は、ドコモが16万820円(「いつでもカエドキプログラム」適用時の実質負担金は8万1620円)、auが15万4300円(「スマホトクするプログラム」適用時の実質負担金は8万2570円)。auだけが取り扱う512GBモデルは17万9900円(「スマホトクするプログラム」適用時は9万2690円)。

▲ドコモのカラバリはグラファイト、ラベンダー、ミントの3色

▲auのカラバリはグラファイト、クリーン、ミントの3色で、オンライン限定の512GBモデルはグラファイトのみ

Galaxy Z Fold5の256GBモデルは、ドコモが25万7400円(「いつでもカエドキプログラム」適用時は14万7840円)、auが24万2660円(「スマホトクするプログラム」適用時は14万7660円)。512GBモデルはドコモが25万7400円(「いつでもカエドキプログラム」適用時は14万7840円)、auが26万9300円(「スマホトクするプログラム」適用時は15万7780円)。auだけが取り扱う1TBモデルは29万8200円(「スマホトクするプログラム」適用時は17万2960円)となっています。

▲カラバリはドコモ、auともにアイシーブルーとファントムブラックの2色。オンライン限定の512GB/1TBモデルはファントムブラックのみ

 

■閉じたままでもバリバリ使える「Galaxy Z Flip5」

今回、サムスンが激推ししているのが「Galaxy Z Flip5」。縦方向に折りたためるモデルで、コンパクトに持ち歩けて、開くと約6.7インチの縦長のディスプレイを利用できることが特徴。

▲上下のパネルがピッタリ密着するように折りたためる

新しい「フレックスヒンジ」の採用により、ほとんど隙間がなく、ピッタリ折りたためるようになったため、前モデルのZ Flip4から、さらなる薄型化も図られています。

▲使いたいウィジェットを設定して、左方向にスワイプして切り替えられる

Z Flip5の最大の進化点は、閉じた状態で利用できるディスプレイが1.9インチから3.4インチへと大きくなったこと。「カバーディスプレイ」から「フレックスウィンドウ」へと名称も変わり、ウィジェットを表示させたり、閉じたままでアプリを使ったり、より便利に使えるように進化。閉じたままでの自撮りも快適に楽しめるようになっています。

▲閉じたまま、約1200万画素のデュアルカメラで自撮りを楽しめる。手をかざすだけでシャッターが切れる

発表会では、折りたたんだままでセルフシャッターで自撮りをしたり、動画を撮る際に、自分の顔が中央に来るように自動で調整されたりする機能のデモも披露されました。

▲外側と内側の両方のディスプレイにプレビューを表示することも可能

▲撮りたい動画の左右比率でプレビューを表示させたり、顔を認識してフレーミングを調整してくたりする機能も便利

フレックスウィンドウの壁紙はカスタマイズ可能で、別売の「Flipsuit Case」を使えば、背面パネルに装着するデザインシートに合わせて、壁紙のデザインも変わる趣向。個性をアピールできるスマホという印象です。

▲フレックスウィンドウは画面カスタマイズも楽しめる

▲プリセットされている多彩なテーマをアレンジできる

▲透明のケースに入れるシートに合った壁紙になる「Flipsuit Case」

 

■新型ヒンジ採用で完成度を極めた「Galaxy Z Fold5」

横開きタイプの最新モデル「Galaxy Z Fold5」は、前モデルのZ Fold 4と同じく、閉じた状態では約6.2インチのカバーディスプレイを利用でき、開くと約7.6インチの大画面ディスプレイが使える。

▲折りたたみ時の横幅は約67mmで、片手でも操作しやすい

一見、大きな進化はないのかと思いきや、Z Flip5と同じくフレックスヒンジを採用し、前モデルからの薄型化と軽量化を実現。プロセッサーにはGalaxy史上最速のSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxy」を採用するなど、使用感を着実に向上させていることが特徴。

▲ディスプレイをしずく型に曲げる新しいヒンジ構造によって、スリムに折りたためるようになった。折りたたみ時の厚さは約13.4mm

約7.6インチのメインディスプレイは最大輝度が1300ニトから1750ニトに向上。晴天下でもクッキリと見やすい画質で表示されるように進化しています。

▲約7.6インチのメインディスプレイや写真や映像、ゲームを楽しむには最適。フロントカメラはディスプレイ内に隠されている

画面下に表示されるタスクバーには、Z Flip4では直近で使ったアプリが2件表示されましたが、設定変更によって最大4件まで表示可能に。

▲下のタスクバーからアイコンをドラッグすると、画面が分割されて、そのアプリが起動

アプリのアイコンをドラッグするだけで画面を分割できる直感的な操作性はそのままに、両手でのドラッグ&ドロップ操作にも対応。コピーしたテキストや画像を、ほかのアプリを起動して貼り付けるといった操作もスムーズに行えるようになっています。

▲フレックスモードに対応するアプリも増えた

卓上に置いてデスクトップスタイルで使う際に便利な「フレックスモード」も進化。「カメラ」「YouTube」などの標準アプリだけではなく、例えば「Netflix」を観るときにも、上に映像を表示させて、下に一時停止や10秒戻しなどの操作パネルを表示できます。

▲Sペンは別売で、既存のSペンも使えるが、この「Slim S Pen Case」を買えば、Sペンをすっきり収められるので便利。カラバリは3色から選べる

Galaxy独自のスタイラス「Sペン」に対応していることも魅力。従来モデルではSペンを収めるケースを着けると、厚くなるのが難点でしたが、新しい「Slim S Pen Case」(別売)によって、見た目にもスッキリとした状態で持ち歩けるようになっています。

 

■「Galaxy Watch6」シリーズは待望のFeliCaに対応

▲Galaxy Watch6の40mmモデルはグラファイト、ゴールドの2色、44mmモデルはグラファイトとシルバーの2色から選べる

スマートウォッチの最新モデル「Galaxy Watch6」シリーズも発表されました。ベーシックモデルの「Galaxy Watch6」は40mmと44mmの2サイズで、通常のBluetoothモデルに加えて、ドコモとauからLTEモデルも発売されます。

▲Galaxy Watch6 Classicのベゼルは回して操作可能。43mmモデル、47mmモデルともにブラックとシルバーの2色展開

さらに、回転するベゼルを搭載する上位モデル「Galaxy Watch6 Classic」は43mmと47mmの2サイズから選べます。

Galaxy Watch6シリーズの最大のトピックは、FeliCaに対応したこと。発表会では、まだ具体的な対応サービスは明かされず、会場に展示された実機でも確認することはできませんでしたが、SuicaやiDなど主要なサービスへの対応を期待したいものです。

▲FeliCaの搭載が発表されたが、具体的な対応サービスは発表されず

前モデルのWatch5と比べて、ベゼルが細くなり、表示領域が約20%広くなっていることも利点。文字盤がより見やすくなり、文字入力などのタッチ操作もしやすくなっています。健康管理、運動測定などの機能は引き続き搭載し、Galaxy Watchだけの体組成測定機能も引き続き搭載。機能を向上させた睡眠トラッキングは、睡眠時に適したファブリックバンド(別売)も用意されています。

▲ボタンを押すだけで簡単にバンドを外せるようになったことも利点

▲多彩な交換バンドが用意されている。右が睡眠時におすすめのファブリックバンド

Galaxy Watch6(Bluetoothモデル)は9月以降発売で、40mmモデルが5万160円、44mmモデルが5万5200円。Galaxy Watch6 lassic(Bluetoothモデル)も9月以降発売で、43mmモデルが6万6960円、47mmモデルが7万2000円。Galaxy Watch6(LTEモデル)は、auが9月以降、ドコモが11月以降の発売が予定されています。

 

■薄型ハイエンド「Galaxy Tab S9」シリーズは防水対応に

ハイエンドタブレット「Galaxy Tab S9」シリーズも発売されます。前世代の「Galaxy Tab S8シリーズ」はTab S8+とTab S8 Ultraの2台が日本市場に投入されましたが、今回は11インチ画面のTab S9、12.4インチのTab S9+、14.6インチのTab S9 Ultraのフルラインナップが発売されます。

▲3モデルが発売されるGalaxy Tab S9シリーズは、いずれも薄いことが特徴。最上位モデルのTab S9 Ultraの厚さは、なんと5.5mm

Galaxy Tab S9シリーズは明るい有機ELディスプレイを搭載し、薄型・軽量ながらパワフルに使えることが利点。プロセッサーにはSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyを採用。内部の熱を拡散させるベイパーチャンバーも内蔵しているので、長時間のゲームプレイも安心。クアッドスピーカーを搭載し、コンテンツに合わせて迫力あるサウンドを再生するDolby Atmosにも対応しています。

文字を書いたり、絵を描いたりできるSペンを同梱していることも利点。

▲Sペンは背面のくぼみにマグネット式で装着して、充電できる

タブレット本体の背面に装着して充電できますが、どちら向きに装着しても充電できるようになったことも、ささやかながら役立つ進化点。「GoodNotes」「Clip Studio Paint」などクリエーターに人気のアプリにも対応し、仕事や作品づくりにも活用可能。クリエーター向けに性能を強化した専用のSペンも発売予定とのこと。

Galaxy Tab S9シリーズにはもう一つ、大きなアドバンテージがあります。IP68の防水・防塵に対応、同様に同梱のSペンも対応しています。屋外で使っていて雨に降られても心配は要らず、キッチンやバスルームなどの水回りでも安心して使えます。

▲水中に沈めたタブレットにSペンで書くデモも披露された

価格は、Tab S9(8GB+128GB)が12万4799円、Tab S9+(12GB+256GB)が16万2600円、Tab S9 Ultra(12GB+512GB)は20万9800円。9月1日に発売されます。

大きな進化を遂げたGalaxy Z Flip5を始め、充実したラインナップを揃えたGalaxyの最新モデル。サムスンの本気が感じられましたが、お値段はそれなりです。

>> Samsung「Galaxy」

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

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