東京に本社を構え、商用サービスロボットの開発・製造・販売を手がけるKEENON Robotics株式会社は、60カ国以上に自社ロボットを提供しています。
そしてこのたび、最新型配膳・配送・下げ膳ロボット「DINERBOT T9 Pro」と「DINERBOT T3」を発表しました。
カジュアルな食事シーンに「DINERBOT T9 Pro」
同製品には、自社開発のVSLAM技術を搭載。VSLAMとは、カメラで撮影した映像から自己位置推定と環境地図作成を同時に行う技術。同製品の場合、天井の特徴を収集してマップを作成します。
これにより、レーザーセンサーを用いて周囲の情報を取得し、自己位置推定と環境地図作成を同時実行する、従来のレーザーSLAM技術のみでは厳しい環境にも対応可能に。走行経路を示すマーカー作業も必要ありません。
また、レーザーSLAM技術による自律走行をはじめ、エンコーダーやIMU、LiDAR、VSLAMセンサーなどのマルチセンサーによる精度の高い配送も魅力。LiDARでカバーできない下部は3つ目の立体視センサーで補助し、安全性を担保しています。
このほか、使い心地の良い操作パネル、衝撃を吸収し柔軟性を出すマルチリンク式サスペンション、センサー付き衝突防止ストリップ、自動充電機能なども特徴です。
フォーマルな食事シーンに「DINERBOT T3」
自律したエレベーター乗降機能のほか、扉の自動開閉機能などを搭載。床の投影が足で踏まれることで客席での配膳完了を認識し、扉を自動的に閉めて次のタスクへ移ります。
走行中は、LiDARによる周囲環境の検知、3つの立体視センサーによる高さ5cmの障害物検知と落下防止機能で、段差による事故を防止。衝突検知センサーと衝突時のダメージを最小限にするシリコンストリップも搭載しています。
このほか、操作性の良い大型タッチパネル、料理の安全性確保・プライバシー保護を実現できるパスワード機能なども特徴でしょう。
異なる機種との共同稼働も可能!
どちらのロボットも、最大20台まで複数のロボット間の共同稼動ができます。同一機種はもちろん、異なる機種との共同稼働も可能なため、トータルソリューションでロボットの価値を最大限にいかせるようです。
安定した労働力の確保やブランドイメージ向上を実現する2つのロボットは、飲食店や医療機関、商業施設などにおける人手不足の課題解決に一役買ってくれるかもしれません。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000112570.html
公式サイト:https://www.keenon.com/jp/
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/217824
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口千穂